こんにちは。

AC です。



今日の「風」は、「熱海殺人事件」。

「熱海殺人事件」(角川文庫)
「熱海殺人事件」角川文庫(1985)



「熱海殺人事件」は、

「つかこうへい」の出世作であり、初期の代表的戯曲です。

つかこうへい
つかこうへい(1948-2010)


文学座アトリエで1973年に初演。

1974年に岸田國士戯曲賞を最年少(当時)で受賞した作品。

以後の演劇状況を変えた「記念碑的名作」です。



主な登場人物は、

タキシードを着た部長刑事・木村伝兵衛、

地方からやってきた新任の刑事、

木村の愛人の婦人警官、

恋人殺しの犯人

の4人。


物語の構図は、

三流の犯人である大山金太郎を、木村伝兵衛が一流の犯人に育て上げる中で、新任の刑事、婦人警官、さらには木村自身も成長をしていくというものなのですが……。



私が初めて「熱海殺人事件」を観ることができたのは、1978年の紀伊國屋公演(新宿・紀伊國屋ホール)でした。

この時のキャスティングが、

●木村伝兵衛 三浦洋一
●刑事 平田満
●犯人 加藤健一
●ハナ子 井上加奈子

でした。

このキャスティングが「初代」という認識が一般的になっています。



どんなお芝居なのか、事前の知識を何も持たずに観にいったものどすこら、

予想外の展開の連続で、強烈なインパクトを受けたのをよく覚えています。

特に、木村伝兵衛役の「三浦洋一」は凄かったー!


三浦洋一はこの年(1978年)、TBSテレビ「七人の刑事」の刑事役で人気を獲得し、

その後も、日本テレビ「池中玄太80キロ」、テレビ朝日「さすらい刑事旅情編」で活躍しますが、

残念なことに、2000年に亡くなってしまいました。

三浦洋一
三浦洋一(1954-2000)

平田満
平田満(1953-)

加藤健一
加藤健一(1949-)



特段、芝居好きという訳ではなかったのですが、

次々と上演される「つかこうへい」の新作や再演をひたすら楽しむようになりました。


その次に観たのはなんだったっけな?!



そのお話は、また別の回で~♪



それでは、また次回(^_^)v