こんにちは。
AC です。

中国映画「茉莉花開/ジャスミンの花開く」(2004)
「茉莉花開/ジャスミンの花開く」(2004)
監督:侯咏(ホウ・ヨン)
主演:章子怡(チャン・ツィイー)
中国での製作は2004年ですが、
日本での公開は2006年6月でした。
劇場での公開を見逃さないようにと、急いでシネスイッチ銀座に足を運んだことを覚えています。
1930年、1950年、1980年と、
激動の上海を生きた3世代の女性(茉・莉・花)をチャン・ツィイー(章子怡)が1人3役で演じています。
三部構成の映画なので、三人の主人公(茉・莉・花)が出てくるわけですが、
三人とも全部チャン・ツィイーなんですからファンにとってはたまらない映画でした。
実は、この映画で重要な役割を果たしているのは"音楽"なんです。
私は「♪茉莉花」という歌を、この映画で初めて耳にしたのですが、
上映中何度も流れたこともあって、すっかりメロディを覚えてしまいました。
中国では有名な曲で、海外でもよく知られていることを後で知りました。
作者は不明。
清朝乾隆帝の時期(18世紀)から江蘇省あたりで歌われていた民謡で、
歌詞や旋律もいろんなバリエーションがあるらしいです。
2004年アテネオリンピックの閉会式で、次の北京オリンピックを紹介する時、
中国人少女がこの歌を歌ったらしいのですが、
よく覚えていないので、すごく中国らしいメロディなのかとも思います。

「♪茉莉花」
監督は中国映画の名カメラマンとして知られる侯咏(ホウ・ヨン)で、この作品が長編映画の監督デビュー作になります。
ホウ・ヨン監督はインタビューに答えて、以下のように話しています。
茉・莉・花は三人のヒロインの名前であり、映画のタイトルでもありますが、実は最初に音楽ありきでした。
この映画のメインの音楽をまず民謡「♪茉莉花」に決めました。
「♪茉莉花」は中国の江南地方で大流行した民謡で、しかもプッチーニの歌劇「トゥーランドット」にも引用されたため、欧米の人たちにも多く知られております。
「♪茉莉花」を使うことによって、中国・江南地方の女性の人生が描かれることがとても解りやすく伝わると思ったのです。
映画の一部で「茉」が、二部で「莉」が唄うシーンでは唄は途中で終わってしまいます。
これは二人の人生が最後まで活ききれなかったことを象徴しています。
映画のエンディングの唄は、「花」が自分の運命を切り開き最後まで活ききることを象徴し、最後まで唄が唄われるのです。

茉 (モー) 華やかなステージで「♪茉莉花」を唄う。1920年代の上海映画産業発展期は終末に向かう。

茉の娘・莉 (リー) 中国共産党による新中国建国の中、農村出身の男性と結婚する。

莉の養女・花 (ホア) 豪雨の中、一人で出産するが、エンディングでは「♪茉莉花」を最後まで歌いきる。
「♪茉莉花」茉・莉・花、その他のバリエーション
中国でもなく、日本でもなく、アジアとして見ると、違うものが見えてくるのかもしれませんね!
それでは、また次回(^_^)v
AC です。

中国映画「茉莉花開/ジャスミンの花開く」(2004)
「茉莉花開/ジャスミンの花開く」(2004)
監督:侯咏(ホウ・ヨン)
主演:章子怡(チャン・ツィイー)
中国での製作は2004年ですが、
日本での公開は2006年6月でした。
劇場での公開を見逃さないようにと、急いでシネスイッチ銀座に足を運んだことを覚えています。
1930年、1950年、1980年と、
激動の上海を生きた3世代の女性(茉・莉・花)をチャン・ツィイー(章子怡)が1人3役で演じています。
三部構成の映画なので、三人の主人公(茉・莉・花)が出てくるわけですが、
三人とも全部チャン・ツィイーなんですからファンにとってはたまらない映画でした。
実は、この映画で重要な役割を果たしているのは"音楽"なんです。
私は「♪茉莉花」という歌を、この映画で初めて耳にしたのですが、
上映中何度も流れたこともあって、すっかりメロディを覚えてしまいました。
中国では有名な曲で、海外でもよく知られていることを後で知りました。
作者は不明。
清朝乾隆帝の時期(18世紀)から江蘇省あたりで歌われていた民謡で、
歌詞や旋律もいろんなバリエーションがあるらしいです。
2004年アテネオリンピックの閉会式で、次の北京オリンピックを紹介する時、
中国人少女がこの歌を歌ったらしいのですが、
よく覚えていないので、すごく中国らしいメロディなのかとも思います。

「♪茉莉花」
監督は中国映画の名カメラマンとして知られる侯咏(ホウ・ヨン)で、この作品が長編映画の監督デビュー作になります。
ホウ・ヨン監督はインタビューに答えて、以下のように話しています。
茉・莉・花は三人のヒロインの名前であり、映画のタイトルでもありますが、実は最初に音楽ありきでした。
この映画のメインの音楽をまず民謡「♪茉莉花」に決めました。
「♪茉莉花」は中国の江南地方で大流行した民謡で、しかもプッチーニの歌劇「トゥーランドット」にも引用されたため、欧米の人たちにも多く知られております。
「♪茉莉花」を使うことによって、中国・江南地方の女性の人生が描かれることがとても解りやすく伝わると思ったのです。
映画の一部で「茉」が、二部で「莉」が唄うシーンでは唄は途中で終わってしまいます。
これは二人の人生が最後まで活ききれなかったことを象徴しています。
映画のエンディングの唄は、「花」が自分の運命を切り開き最後まで活ききることを象徴し、最後まで唄が唄われるのです。

茉 (モー) 華やかなステージで「♪茉莉花」を唄う。1920年代の上海映画産業発展期は終末に向かう。

茉の娘・莉 (リー) 中国共産党による新中国建国の中、農村出身の男性と結婚する。

莉の養女・花 (ホア) 豪雨の中、一人で出産するが、エンディングでは「♪茉莉花」を最後まで歌いきる。
「♪茉莉花」茉・莉・花、その他のバリエーション
中国でもなく、日本でもなく、アジアとして見ると、違うものが見えてくるのかもしれませんね!
それでは、また次回(^_^)v