こんにちは、AC研究室です!
お待たせ致しました!今回は、念願の2025年度 広告キャンペーンの広告計20作品のレビューをしていこうと思います!
それではまずは、全国キャンペーンから!
全国キャンペーン
全国を対象にしたテーマの広告を
発信するキャンペーン。
例年通り、2作品が作られました。
「フェイクは、ホンモノみたいな顔をする。」
「進化するデジタル社会をどの様に生きるか考えよう」がテーマの広告。
いや〜ビートたけしさんは2009年度 支援キャンペーン作品「立ち止まって考えてみよう」以来16年ぶりの出演ですね!…モデルだけですが笑
近年話題の絶えぬ生成AIでも、気を抜くとこうしてひっかかりがちなので、定期的に見て心得を忘れないようにしたいですね〜
何よりテーマに対し、本編がクール寄りなのが何とも新鮮!
「We are モッタイネーティブ」
「もったいないの精神」がテーマの広告。
SDGsで近年さらに意識されるようになっている「もったいない」に関する考え方や行動は、日常のあれこれで活かされているという現状を再定義しながら、パンクな雰囲気で表現しています。
何より若い世代が自然と「もったいない」を日常的に行動に映している本編の活躍を同じ世代に促進しているのか、はたまた中高年の世代に若い世代の価値観を見習おうと提唱しているのかで内容や意味合いが年齢層により変わってくるのが面白いですね!
そして本作は、前年度からクローズドキャプションの取り組みが継続してますね。
さらに、今年度からは地域キャンペーンの全作品にも展開が拡大しており、僅か1年での公式の対応の速さにビックリしました笑
さて、お次は地域キャンペーン!
地域キャンペーン
地域に特化したテーマの広告を
発信するキャンペーン。
例年通り、北海道・東北・名古屋・大阪・
中四国・九州・沖縄から7作品が作られました。
「はるか遠くへ -北海道からの挑戦-」
「北海道発 夢・挑戦」がテーマの広告。北海道地域にて展開。
テーマ自体は地域キャンペーンの作品でも王道なものながら、オリンピック金メダリストの北口榛花選手のプレーと北海道大学宇宙環境システム工学研究室によるロケット開発と2つのストーリーを30秒の尺で綺麗にまとめた内容になってます。
「響け、助け合いsoul」
「共助の力」がテーマの広告。東北地域にて展開。
助け合いの温かさを様々な東北地域6県を舞台に歌形式で分かりやすく表現してますね。
「部活動は防災部」
「防災意識の啓蒙」がテーマの広告。名古屋地域にて展開。
防災についてを三重県四日市市立橋北中学校にある全国でも珍しい「防災部」の活躍を通して警鐘を鳴らした内容になっています。
こうやって地域独特の活動が知れるのは地域キャンペーンの良いところですね〜
「たこやき乗り」
「エスカレーターの乗り方」がテーマの広告。大阪地域にて展開。
思い思いな乗り方を「お好み乗り」、2列ずつの乗り方を「たこ焼き乗り」と、関西をモチーフとした地域キャンペーンらしい内容が秀逸です!
イラストも程よく緩くて、強制感を感じさせない点も魅力的で良いですね。
「入念な準備。それが防災の一歩。」
「防災・減災のためにできること」がテーマの広告。中四国地域にて展開。
主演が黒田博樹さんなのは、アメリカ大リーグから広島東洋カープに復帰した理由が広島の土砂災害で被災地を訪れ人々に勇気を与えられる立場にあることを自覚したからとされていますが、本編ではほぼ言及されていないため薄っぺらい内容になっているのがとても惜しいですね。
後述の通り、ACジャパン・NHK共同キャンペーンでは本作が交換の対象になっていますが、正直もっと他に交換するに相応しい作品があるのではと思いました。
「つける気持ち」
「助け合いのマークの浸透」がテーマの広告。九州地域にて展開。
九州の地域キャンペーン作品としては2017年以来8年ぶりの防災以外をテーマに据えた作品ですね!近年はテーマがマンネリ気味だったため良い傾向だと思います。
ヘルプマークがテーマの作品は意外とまだ少ないため、改めて本作が2年間継続されるであろう背景を配慮すると尚更期待ですね。
「渋滞が命取りにならないように」
「突然の災害から命を守るために」がテーマの広告。沖縄地域にて展開。
2024年4月3日に沖縄県に発表された津波警報に基づいて起きた大渋滞を教訓に、車でしか避難出来ない人のために、徒歩での避難の想定をアプローチしてあります。
車社会と言われる沖縄だからこそのテーマを選んであり、ある意味で地域キャンペーンとしての強みを活かしていますね。
さて、お次は支援キャンペーン!
支援キャンペーン
ACの広告の仕組みを通じて非営利団体の
活動を発信するキャンペーン。
今回は8作品が作られました。
「仲間」
全国こども食堂支援センター・むすびえがテーマの広告。支援は当年度で3年連続。
仲間由紀恵さんを主演に、基本的な内容は前年度から踏襲していますね。
「ジャパンハートは能登にいた」
ジャパンハートがテーマの広告。支援は当年度で3年連続。
「あぶない刑事」シリーズが印象的な舘ひろしさんによるナレーションと背景による写真もといテロップと、シンプルゆえに分かりやすい模範的な作品に仕上がっていますね。
前年度に引き続き、ジャパンハートの活動が日本と密接に繋がっている様子がよく現れていると思います。
「耳漫才」
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会がテーマの広告。支援は当年度で2年連続。
前年度がマッチ主演の作品だったゆえに後釜として心配していましたが、いや〜これしっかりと面白かったですね〜!
今までの作品でも舞台が落語や漫才は度々ありましたが、今作は特に舞台としての面白さと伝えないといけないポイントのバランスが絶妙ですし、テンポが良いゆえ癖になります👍
しかも濁点が付いていそうなツッコミがまた笑
「子どもたちの未来をひらく、ドアになる。」
キッズドアがテーマの広告。支援は当年度で2年連続。
基本的な内容は前年度がベースですが、前作では「スタートライン」、今作では「ドア」と、キッズドアがテーマの作品はどれも表現技法が巧みですね…特に「きみのためのドア、ひらきます」はなかなかに沁みる演出。
「キミの中に流れている力」
日本骨髄バンクがテーマの広告。支援は2023年度以来2年ぶり。
今作にはMAISONdesのイラストレーターでお馴染みのNAKAKI PANTZさん、ナレーションにあのさんが起用されており、骨髄バンクで重要なテーマである若い世代のドナー登録へのアプローチにさらに工夫がなされていますね!
骨髄バンクがテーマの広告はアピールポイントはほぼ一貫しながら、作品自体はどれも個性があるため、今作の展開からの影響にも期待です。
「盲導犬みいつけた!」
日本盲導犬協会がテーマの広告。支援は2021年度以来4年ぶり。
主演が近年よく活躍している永尾柚乃さんと本編の雰囲気のおかげで、教育番組に近しい穏やかな内容となっていますね。
「糖尿病のほんとう」
日本糖尿病協会がテーマの広告。当年度からの初支援。
支援団体からも「検診の促進」がテーマかと思いきや、本作はあくまで「糖尿病の正しい認識へのアプローチ」が主になっています。
さらに実際の人物にフォーカスされていることで一層内容に深みが出て良いですね。
「小島よしおと『てあらウィ〜!』」
日本食品衛生協会がテーマの広告。当年度からの初支援。
小島よしおさんのネタ「ウェ〜イ」と絡めた芸風が懐かしくも、子ども役による「よしお」と呼び捨てなのとふくれっ面が可愛げあって笑えますね笑
さて、お次はACジャパン・NHK共同キャンペーン!
ACジャパン・NHK共同キャンペーン
AC制作のテレビCMをNHKで、
NHK制作のテレビCMを民放で、
互いに1本ずつ交換し発信するキャンペーン。
AC側は地域キャンペーン「入念な準備。それが防災の一歩。」、
NHK側は以下の作品が交換・放送されます。
「“やさしい人”」
「SNS犯罪」がテーマの広告。
近年は特にSNSを機に犯罪に巻き込まれるケースは多く、NHKの着眼点は毎年素晴らしいですが、今回もやはり同じような「ドラマ→データ→ドラマ」の構成うえ、ドラマ自体が問題の場面に直接出会わないために犯罪の恐ろしさが伝わりきっていないんですよね…そして若干投げやりにハッピーエンドに持っていかれてたまま終わるため、個人的にはどっちつかずな内容に見えかなり残念。
2020年代から担当が変わったなどもあるかもしれませんが、テーマに対し毎度同じ表現技法に収まるには勿体ないため、来年度こそもうひと工夫が欲しいところです。
さて、最後はACジャパン広告学生賞です。
ACジャパン広告学生賞
会員の学校の中で開催されるコンテストにて
見事受賞された広告が実際に放送・掲載
されるキャンペーン。
第21回も例年通り4作品が受賞されました。
「不満のバトン」
「カスタマーハラスメント」がテーマの広告。
制作は長岡造形大学の学生が担当し、当年度のテレビCM部門にてグランプリを受賞。
いや〜カスハラをこうしてユーモラス且つシニカルに描くとは!
悪いことが連鎖する展開は同じACの作品からだと1984年度の作品「迷惑の輪」を彷彿としますね〜
「小さなゴミ箱」
「リサイクル」がテーマの広告。
制作は東京音楽大学の学生が担当し、当年度のテレビCM部門にて準グランプリ(←さらっと前年度から改名)を受賞。
「吸い殻の入った缶」の処理をメインにドキュメンタリー形式で取り上げており、まさしくACジャパンのタグライン「気づきを、動きへ。」にマッチした内容ですね。
「矢印の詐欺師」
「特殊詐欺」がテーマの広告。
制作は東北芸術工科大学の学生が担当し、当年度の新聞広告部門にてグランプリを受賞。
う〜む、文字だけでここまで公共広告機構の頃の作品並にぎょっとさせられた広告も久しぶりですね…
新聞広告という媒体だからこその作品としてのキレッキレなセンスが発揮されていると思います。
「冷やし中華、つづけます」
「地球温暖化」がテーマの広告。
制作は岡山県立大学の学生が担当し、当年度の新聞広告部門にて準グランプリを受賞。
夏の風物詩の一種である「冷やし中華、はじめます」と温暖化による四季の長さの変化と上手く掛けたものになっており、尚更焦りを感じる内容に仕上がってます。
実写の写真だからこその重視されているリアリティもまたこだわりがあり良いですね。
まとめ
以上、2025年度 広告キャンペーンのレビューでした!
今年度も「フェイクは、ホンモノみたいな顔をする。」のようにテーマ自体から挑戦的なものや、「耳漫才」のようなバランス良く面白いもの、「矢印の詐欺師」のような無意識な行動にハッとさせられるものなど、作品ごとに個性が光っていて面白かったです!
今後メディアを通した展開にも注目ですね。
ここまでご拝読ありがとうございました!
それではまた次の記事で!

























