微かな灯り | Acknowledgment Distance Torment

微かな灯り

慣れない戯曲を読みながら。


僕は火に息を吹きかけた。


燃え盛るなら良し。

自ら吹き消してしまうにしても良し。


地面を這っていくと幾束の薪枝を拾った。


あとは火種をそっと添えるだけ。


新しい風の吹くを祈るだけ。


燃え盛るなら良し。

自ら吹き消してしまうにしても良し。


慣れない戯曲を読みながら。