怖いものはありますか? | Acknowledgment Distance Torment

怖いものはありますか?

むかしむかし。

まだ細菌という観念がない時代。

感冒こと風邪は自身の生活の乱れにより、体内のバランス(陰陽道における陰と陽の釣り合い)が崩れることが原因とされました。

陰は冷たいモノ、暗いモノの象徴。

体を冷やす。夜更かしをする。これが陰の増大であり、風邪の原因と言うわけです。

さて、これを改善するためには、当然陰と対をなす陽を増大させればイイわけです。

体を暖める、夜はきちんと眠る。

これだけです。
本来、風邪なんてものは簡単に治るものなのです。

では、現代人が風邪をひいた時に敵のように飲む薬。

これは陰陽道ではどう位置付けられるのでしょうか。

古来からの自然成分に由来する薬。
俗に言う漢方と言うものはさまざまな薬効により、陰陽それぞれの役割を持ちます。
寒い時には生姜などが体を暖め、甘草には熱冷ましに使われました。

問題は、人の手が入りすぎた薬。
抗生物質などはその極みです。

これらの効能は抜群です。
対ウイルス兵器ですから当然です。

ですが、ウイルスを死滅させ抑えつける。
これはバランスの調整と言う本来薬の役割を遥かに越えた言わば越権行為とも取れるものではないでしょうか。


数年前から騒がれたインフルエンザ用抗生物質の副作用による突発的な奇行。
これもある種のバランスを取るための効果なのかもしれませんね。


まぁ、俺は今日も薬を飲みますが。