La Sarthe, my back pages-FIA-GT オリンピック三昧となった1週間の冬休みも終わり、今週は次に向けてボチボチと再始動。ルーティンワークの人には理解しがたい動き方だと思うが、単発原稿から本1冊まで、請ける仕事の内容により、業務パターンというか生活パターンが影響を受けてくる。ただ、こうした時代なので、表層的なものより1歩踏み込んだものが作りやすくなってきたことは感じている。厳しい時代だが、内容本位という視点だけに絞れば、“猫も杓子も”の時代よりマシになっている。将来の展望というのは、捉え方ひとつで変わってくるものだ。


そういえば、今日からジュネーブショー。たしかレクサスの小型ハイブリッド車がデビュー予定のはずだ。よりクリーンに、効率的に、安全に、が今後の自動車に求められる性能であるだけに、HV化、EV化は必然の流れ。このことが自動車の家電化に拍車をかけ、趣味性を削いでいる。自動車から趣味の概念が薄らいでいくのも当然だ。二極分化、特定少数に焦点を当てるべし。


ジャガーがル・マンへの復帰を発表。LM-GTカテゴリーである点が興味深い。プロトクラスは、アウディが繰り出してきた希薄燃焼のFSI、ディーゼル機関のTDIのお陰で、革新テクノロジーを持ち込まないと、メーカーとして参戦する大義名分が得られない空気感となっている。そのせいか、2000年代に入ってメイクスとして参戦したのはアウディとプジョーだけ(プロドライブのローラ・アストン・マーチンをどう解釈するかだが)。


それはさておき、日産もGT-RでFIA-GTカテゴリーへの参戦を果たし、ル・マンも十分視野に捉えている。LM-GT1クラスの最新事情は、プロドライブがプロトクラスに上がったことでアストンマーチンDB9Rがワークス落ち、コルベットC6-RはGMがレースどころではない状況を考えると、ジャガーはいいタイミングで名乗りを挙げたことになる。


しかし、よく考えるとGT-Rはどちらのクラスを狙うのだろう。現状は4.5リッターのFR。スペックから考えればフェラーリF430GTやポルシェ911GT3Rと同等。つまりはLM-GT2クラスとなる。少し前のポルシェが使った“隠れワークス”の手が使えるかもしれない。ただし、プライベートが多くないと紛れ込めない方法ではあるが……。


でも、ありそうだなぁ、トヨタのプロト。F1の予算に比べればスポーツプロトなんて何分の1かで済むんだし、なにしろ、お家芸のハイブリッド方式は今が“旬”。大手を振って参戦できるどころか、世界に向けてその性能をアピールできる。まして、アメリカで不意を突かれただけに、失地回復でこのチャンスを見逃す手はないと思うんだが。