カラダの歪み(ゆがみ)って なに?
カラダのゆがみ と一言でいっても
いろんなタイプがありますよ。
1 日常の仕事やスポーツなどによる、
上下左右の筋力バランスによる姿勢の変化。
2 親からもらった骨格の特徴(個性)。
3 骨折、捻挫、脱臼、けが、手術など外傷による変形。
4 老化による変成。
5 骨格や筋などに変化をもたらす内科的疾患の影響。
6 その他。
さてさて
この中で、巷でよく言われる カラダの歪みとは
1、2の筋肉、関節系の問題が多いのかなと思います。
骨盤の歪み、ストレートネック、反り腰、
足の長さの違い、股関節の問題、側湾症
運動のクセなど
よんどころない カラダの事情で
重心バランスに変化が起こり、
骨格のバランスを保つために
筋骨格系に、歪みや傾きが顕著に現れる状態ですね。
解消法
1 現在の骨格のバランスは、平常と比べて
何処がどう違うのかを考察する。
そこから、バランスを元の状態に戻してゆく。
2 原因と現在のバランスとの因果関係から
矯正可能か?あるいは
現在のバランスを基点にして、
二次的に起る痛みなどの問題を
除去する事に注目する。
3 内科的疾患が起因する場合など(リウマチ、
腫瘍、筋萎縮症、内分泌の異常など)は
原因の除去のための オペや、薬物治療が必要に
なります。
1と2に関して、鍼灸では
痛みの症状が出ないと患者さんはいらっしゃらない場合が
多いので、その方の痛みを軽減する鍼灸治療法を採用。
効果の持続時間を長くしてゆきつつ、
運動法、ストレッチ法を併用してゆき、よりベターな
姿勢を保持できるようにしてゆく。
3について
病院での治療に並行して、心身のバランスを良くする
全身治療を継続することで、術後の経過を良好にする。
自己の体の能力が整えば、薬物への依存度を下げてゆく
方向を見据える。
その後は、1、2の方法で姿勢のバランスをとる。
問題点と解消への方向性
体の歪みには、その方の人生の歴史が刻まれています。
何年にも渡って積み重ねて来たその事情の経過を
紐解き組み直してゆくには、相当の時間と
ご本人の運動などへの取り組みという努力が欠かせません。
術者と患者さんとの息の長い強力と正しい治療(解剖学的、
運動学的)の方向性が求められます。
そういった意味で、治療が途中で途切れてしまう事が
しばしば見受けられます。
お体の、他の部位の治療や、癒し、ご褒美的な
要素を取り入れて、継続的に楽しんで御来医院いただける
システムが必要です。
その上で
鍼灸師と患者様との人間関係が、とても大切になる
治療ではないかなと思います。