イメージ 1







今回は「ちょっと待てい!」ってなったスリラー映画をご紹介します。


キリング・グラウンド

主演:ハリエット・ダイアー

出演:イアン・メドウズ アーロン・ペダーセン アーロン・グレネイン マヤ・スタンゲ ジュリアン・ガーナー


・あらすじ

年末年始、1組の家族がガンジリー滝の近くでキャンプをしていたのだが、ある事件に巻き込まれた末に息子のオーリー以外が犠牲となった。詳しくは後程……


大晦日、カップルのイアンとサムがガンジリー滝で近くでキャンプをすることになった。サムは側に設置されていたあの家族のテントが気になったが、二人は無事に年越しを迎えて楽しい時間を過ごしていた。

元日、イアンは困っていた。棲みついている野良豚が車のタイヤをパンクさせたのだ。イアンはパンクを治そうとタイヤを直し、サムは荷物を車に乗せていたのであったが、サムはその最中であるものを見つける。

それは家族が行方をくらましてから数日間森をさ迷っていた息子のオーリーだった。サムはボロボロのオーリーを見つけるとイアンと共に保護し、そしてイアンがあの家族が乗っていた車を借りて救護を呼ぶはずだった。

そこに現れたのはチョークという30代ぐらいの猟師だった。チョークが何者かも知らずにイアンとサムはチョークに助けを求めようとチョークに話し掛けた。チョークはオーリーの家族を捜してくれるようであった。サムをオーリーと共に待機させ、イアンはチョークと共に家族がいるとされる岩場のところまでやって来たのだったが……そこで見たのはオーリーの家族が無惨に遺体として倒れている光景であった。


・感想


これぞ胸糞映画。


ちょっと説明不足なところがありましたが、オーストラリア産の映画としては結構面白いの方ではないかと思いました。

基本的には悪役が今までに観たスリラー映画にありがちなキャラでしたが、とことん個性があって味があったりとか猟師によって被害に遭われるカップルや家族もキャラクター描写は少なくとも出来ていた方でした。


しかし、ラストのラストで「ちょっと待てい!ちょっと待てい!」って思ってしまって本当に惜しい!勿論、映画としては救いがない内容だけどちゃんと救いがあってハラハラしたんだけど……なんで敢えてあれだけは描いてくれなかったんだよ!!と言いたい!責めて主人公たちは分かったからそこは描いてよ!ってなります。

なので、オーストラリア産の映画としては過去に2本ほど観ましたが、ここまで惜しい映画は類を見ません。


あとは触れておくと結構時系列が行き来しているので少し見辛い点もあり、ちょっとした伏線もあるのでまあまあ理解しましたが今回は分かりやすく時系列に沿ってあらすじのネタバレをやることに致します。

(なお、最初はオーリーを含めた4人家族のパートが時系列的に古いのですが、具体的には前半からラスト前まで回想シーンとして挿入されているのでどこにそのシーンが挿入されているかを分かりやすくするために番号をふることにします。)

・回想シーンの全貌

1

イメージ 2



(多分)12月28日、岩場でエムという高校生ぐらいの少女が自撮りをしていました。自然のなかとはいえ彼女にとっては退屈な様で、携帯の電波やWi-Fiすらないので写真を撮ったり見たりするのがエムの愉しみではありました。


2

暫く散策を終えてエムは家族のところに戻ってきました。家族は父のロブ、母のマーガレット、そしてまだ赤ちゃんである息子のオーリーがいます。ロブは野菜を切って調理し、マーガレットはオーリーをあやしながら組み立て式の椅子に座っていました。


3

夜、オーリーをベッドで寝かしたあと、オーリー以外の家族のみなさんは焚き火の近くで休んでいました。その際ロブは「昔、先住民がこの滝で虐殺された。銃で脅して連行されたんだ。」と言い、その昔開拓者が畑を耕すために行ったのだとエムに話しました。

(ちょっとチョークたちの後の行いを連想させられるが…)

イメージ 3



続けてロブは「ガンジリーは泣くという意味だ。」と話し、エムは気味が悪くなります。マーガレットはロブに何か弾いてと頼むとロブは「きよしこの夜」(Silent Night)を弾きましたが、オーリーが何故か泣き出したので中断してマーガレットがあやすことにしました。



4

4人家族が深夜に寝ていると、エムが叫び声と共に突然起き上がりました。心配してロブとマーガレットが駆けつけます。どうやらエムは睡眠中に悪夢をみたようで、ロブは「ただの夢だ。心配ない。」と言って落ち着かせ、続けてロブは「ゆっくり休んで…」と言ってエムを見守ります。


6

イメージ 4



翌日、マーガレットとロブはオーリーを連れて滝の上流まで行くらしく、唯一エムだけは行きませんでした。3人はエムに写真を撮って貰うと直ぐ様テントのところから去っていきました。


7

暫くエムが携帯で写真を閲覧していると、枝が折れる音がしたので不審に感じたエムは誰かいるのではないかと思い、自分のテントから去っていきました。

一方、マーガレットはロブに「IRT療法」というものを教え、悪夢の内容を新しいものに変化させるのだと説明します。ロブは昨日エムに虐殺する話がまずかったのではないかと不安になりますが、マーガレットはエムは傷つきやすいところ年頃なのだと言い、この治療法で娘が助かるかもと考えています。


その頃、エムはキャンプ地の入り口に来ていましたが、人影も何もなかったので結局家族が乗っていた車に乗ってひと休みすることにしました。


8

ひと休みしていると、暫くして睡魔が来てしまったエムは車で昼寝してしまいます。寝ている間に野良豚が横を通ります。

(恐らく、枝が折れる音を起こしたのは野良豚。チョークらが来たとしても時系列としてはおかしいので多分そうかも。)


9

30代ぐらいの猟師チョークと40代ほどの上役の猟師ジャーマンが軽トラでガンジリー滝のもとへとやって来ました。軽トラには飼い犬のバンジョーも乗っていました。

イメージ 5



早速ふたりは立ちションをしようとしますが、ジャーマンが入り口の近くの茂みでやっているのに対してチョークはあの家族の車のトランクのところに行って立ちションをします。その後チョークはトランクだけでなく左回りに小便をかけていきますが、チョークは昼寝しているエムを見つけます。上役のジャーマンがこれはチャンスだとチョークに言い、チョークが逮捕されるだろ?と言いますが、ジャーマンがもうヘマはしないと言って少し自信があったためにチョークは行動に移すことにしました。


チョークがエムの様子を見て、ジャーマンがあたりを偵察をして分担して行動することにします。

ジャーマンはあの家族のテントのところに行きますが、滝の上流まで行っているのでいません。チョークは暫くそっとしていましたが間も無くしてエムを起こそうと車の窓を叩きました。エムは起きましたが、見知らぬチョークに警戒してしまいます。チョークはエムを誘いましたが、エムはクラクションを鳴らして親に助けを求めようとしました。


ジャーマンは何かヘマを起こしたのてはないかとチョークのところにやって来ました。ジャーマンが何してる?と問いかけると、チョークが遊んでいたのだと言ったのでジャーマンがバカ野郎と言って
注意します。

その頃エムは見知らぬもう一人の男が来たので助けが来たのかと思いましたが、ジャーマンこそチョークのグルだとは到底思いません。ジャーマンは車から猟銃をとってくると猟銃をエムに向けて降りてくるように脅しました。

仕方なくエムは怖がりながらも車から降りることにしました。そしてチョークは
エムを見てあることに気づいて驚きます。何故かと言えば、エムがショートパンツの上から恐怖のあまりに失禁していたからです。

イメージ 25



10

間も無くしてロブが駆けつけました。しかしジャーマンとチョークにやられてしまいます。そしてマーガレットはオーリーをテントの中に設置しておいたベッドの中に入れると、「ここから出ちゃダメよ。」とオーリーに忠告してからエムのところに駆けつけます。

マーガレットはチョークをやっつけようと走ってチョークの動きを止めようしましたが、歯が立ちません。マーガレットはエムに逃げてと伝え、エムは逃げましたが、ジャーマンが脅して猟銃を空に向けて発砲。「次の1発は頭に撃つ。」とジャーマンがエムに言い放ち、エムは彼らに服従するしかありません。


11

イメージ 6



オーリー以外の3人を結束バンドで拘束させたあと、ジャーマンの指示で3人を立たせることにします。そしてジャーマンの指示で家族3人と猟師たちは岩場へと移動しました。

12

岩場に移動させたあと、チョークがエムの携帯のフォルダを見るとあの家族にもうひとり子供がいたことに気づきました。

ジャーマンが「どこにいる?面倒をみてやる。」とマーガレットに言い聞かせると、ジャーマンがチョークをある行為を提案します。それはいわゆる人間狩りでした。

マーガレットとロブはガムテープで木にくくりつけられていて、このロブとマーガレットが人間狩りの標的となる模様で、頭の上にはビールのアルミ缶が置かれ、そのアルミ缶に向けて射的をする模様でした。(当初としてはアルミ缶に向けてやるのだが、やるにつれて人間狩りという名目になっていく。)

一方、エムは仰向けの状態で拘束されて倒れていて、ジャーマンはエムを始末するのはマーガレットとロブのあとにするつもりでした。

(このとき何故かエムは上に着ていたノースリーブのTシャツを頭にかけている。恐らく描写で描かれていないがジャーマンとチョークがTシャツをエムに被せたとみられるが、どういった意図で被せたのかは不明。また人間狩りの際はエムはリアクションを起こしていないので恐怖のあまりに気を失ったとみられる。)


まず、最初の標的はロブです。ジャーマンとチョークは遠くから離れて射的を行います。そして先にチョークが猟銃でアルミ缶に当てて射的をしようと試みますが当たらず、逆にロブが動いてアルミ缶を落としてしまい、射的が出来ません。

イメージ 7



結局何度やっても落ちるのでイラついたチョークはロブの頭部を狙撃して射殺しました。

イメージ 24



次はマーガレットが標的となりました。マーガレットは抵抗しましたがジャーマンがひっぱ叩いて気絶させると、そのまま人間狩りを再開します。

ジャーマンとチョークはアルミ缶を当てて射的をしていきます。チョークが一回アルミ缶を狙撃して成功させたこともあり、ジャーマンがアルミ缶を狙撃させて成功させようと射的に励みますが、チョークが老眼が始まった?と苦言を漏らしたのでイラついたジャーマンがマーガレットの胸のあたりを狙撃してしまいました。


これでマーガレットとロブを殺したところで残りはエムでしたが、ジャーマンは射的をせずにそのままエムの頭部を撃って止めを刺しました。

イメージ 8



3人を始末すると、ジャーマンとチョークはあの家族のテントの中に行ってオーリーがいるか確認しましたが、オーリーはいません。射撃音に気づいたのか…オーリーはベッドから出て森の中で泣きながら歩いていたのです。

イメージ 9


それからというものの、オーリーは数日間森をさ迷っていました。



ここまでが過去のシーン。ここからは現在のパート、つまりは本編のあらすじを書きます。


大晦日、ガンジリー滝には未だにオーリーら家族の車やテントが不自然にも残されていました。時を同じくして医師のイアンとその彼女、サムがガンジリー滝に
行こうとしていました。

道中で買い出しにと酒屋でお酒を買うことにし、サムが酒屋に行きました。イアンが待っていると、隣には偶然にもジャーマンがいました。イアンはガンジリー滝の行き先をジャーマンに訊きましたが、ジャーマンは親切にガンジリー滝の上流のことを教え、あの日人間狩りしたことは表情では隠していました。

イメージ 10



(恐らくジャーマンは口が滑って言ってしまったのではないかと思う。なのでこの時点でジャーマンがヘマを起こしている。それか意図的に言った可能性もあるがそれだと最初から計画的に進行しているつもりではあるので辻つまが合わない。)


暫く、イアンは車を走らせてそのガンジリー滝の上流へ行こうとしましたが、ふと後ろにあのジャーマンの車が走っていたので目を反らしてしまいます。しかしサムが教えてくれたので間一髪目的地にたどり着きます。


到着すると、イアンとサムはあの家族がテントを置いた砂地に行きますが、イアンとサムはあのテントの持ち主が何も罪もない家族が棲んでいたのは到底考えていません。イアンとサムはこの砂地でテントを設置することにします。

テントを設置したあと、サムはイアンに結婚してと言いました。急だったもののイアンはサムのその思いに答えようとわかったと言い、流れでサムにキスして抱き合いました。

イメージ 13



(ここで、回想シーンその1が挿入される。)


サムが読書をし、イアンは焚き火に使う枝を周辺で拾い集めていました。その間イアンはオーリーという名前が書かれた帽子を発見しました。イアンは一応ズボンのポケットに入れます。


(その後、ジャーマンとチョークの何気ない会話シーンのあとに回想シーンその2が挿入される。)


日の入りになってサムは缶詰を開けるのに手間取っていたのでイアンが多機能ナイフを差し上げました。そしてサムは左手の指輪を見せると主人はドクターだから余裕ねと自慢気に笑いました。

(ここで回想シーンその3が流れる。)


夜、焚き火の近くでサムはイアンに本の内容を読み聞かせました。その本は1896年出版の古本でかなり暗い話でした。サムはこの本の魅力を語ると、イアンが付き合って間もない頃によくサムが本を読んでくれて幸せだったと言いました。

一方、ジャーマンとチョークは年越しということもあり、近くのクラブでお姉さんをナンパして4人でお酒を飲んで談話していました。会話は和やかに進みましたがチョークがまだエムの携帯を使っていたのでジャーマンが不審に思いました。


サムがトイレをしたいのか一旦テントの外に出ると、サムが何か声が聞こえたとイアンに訴えました。確認しましたが、動物も人間もいません。


その頃、ジャーマンが痺れを切らしてチョークをトイレに誘って行動しましたが警官のクリスがやって来ました。クリスは飼い犬のバンジョーが厄介に吠えるので苦情が来てるらしく、彼らに注意しました。続けてクリスは新年の抱負について語りましたが、ふと携帯の音がしてエムの携帯ではとジャーマンが不審に思いましたがクリスの携帯だったので安堵します。クリスはトイレから去っていきます。

その後、ジャーマンがチョークに写真を見せてと言ってエムの携帯を見ましたが、唐突にエムの携帯を叩きつけて破壊しました。ジャーマンはチョークの自覚のなさを注意していきます。

イメージ 11


イメージ 12



そしてトイレに出る前にジャーマンがチョークにイアンに会ったことも言い、おとなしくするように伝えました。

(このチョークとジャーマンは恐らく一度か二度かは殺人や強盗を犯していて、ジャーマンとチョークは師弟のような関係性。チョークとジャーマンは一度刑務所に入って出所したものの、ジャーマンが懲りずに行動した。しかしチョークは一度やったらヘマをしでかすのでジャーマンが注意しなければいけなかった。)


(ここで回想シーンその4が挿入される。)


年越しにて、クラブでカウントダウンをして喜ぶ市民。チョークは先程チョークらがナンパした女性ふたりにアプローチして女性にディープキスしましたが、女性ふたりは怒って去っていきます。ジャーマンはクラブの外でビールを飲みながらくだらないと言って年越しを祝います。

深夜0時、イアンとサムは遅れたもののカウントダウンをして年越しを祝いながらもキスをしていきます。

イメージ 14



深夜0時ごろ、イアンが下着姿で立ちションしてると、野良豚がキャンプに使う食料を荒らされ、更にはタイヤがパンクしたことにも気づきました。


翌朝、サムは上の服を着るとあの家族のテントの様子を見ることにします。

(ここで回想シーンその5が流れる。)

あとからイアンがズボンを着てサムの声で目が覚めました。サムによるとあの家族のテントが荒らされているようで、サムは変じゃないかと不安に思います。

イアンはそれを聞いて助けるべきだと思いましたが、タイヤがパンクしているのでまずタイヤを直すのが先決でした。

(ここで回想シーンその6と7が流れる。)

イアンとサムは助けを呼ぶべく直ぐ様サムが荷物をある程度とってきて、イアンがタイヤを治します。イアンが水が欲しいと言ったのでサムが水を取りに行こうとすると、サムはある人物を見つけました。

それは赤子のオーリーでした。イアンとサムはボロボロの状態になっているオーリーを助けようと行動に移し、オーリーを車内で保護しました。

(ここで回想シーンその8が流れる。)

イアンとサムはどうするか話しているとサムの提案であの家族の車で助けを呼ぶことにします。イアンは鍵を取りに行こうと探すことにします。

鍵は無事に発見でき、イアンがあの家族の車で助けを求めようと出ようとした直前、運悪くチョークがやって来ました。

イアンとサムが男の子を助けてほしいと言いましたが、チョークが親は何処だ?と言ってきたので話の流れでオーリーの家族を探そうということになり、イアンとチョークがその滝の上流まで行き、サムがオーリーと共に待機することにしました。チョークはその際に野良豚を駆除する猟師とイアンとサムに説明し、滝の上流に行く際も猟銃を持って行きました。

(ここで回想シーンその9が挿入される。)

サムは待機している間に昨日貰った多機能ナイフを手に取りましたが、側に置いてオーリーの様子を見ます。

(ここで回想シーンその10が挿入される。)

チョークは猟銃、イアンはチョークが持っている救護用品が入ったかばんを持って滝の上流まで行きます。イアンとチョークは着々と岩場の方へと向かっていきます。

イメージ 18



(ここで回想シーンその11が挿入される。)

そうして、岩場に向かったチョークとイアンでしたがイアンはロブとエムの遺体を見てがく然とします。

(ここで回想シーンその12が挿入される。)

イアンはエムの容体を確認しましたが、既に息はありません。

チョークはふと光景にマーガレットがいなかったことに疑問を感じます。その頃ジャーマンもまた、あの軽トラに乗ってキャンプ地にやって来ます。


岩場の周辺でイアンとチョークはマーガレットを発見しました。マーガレットは生きていて、イアンは手当てをしようとマーガレットと会話しながらもチョークのかばんの中に手をやりますが、中には救急用品はなく、あるのは人間狩りに使うロープやガムテープ等がありました。

チョークは急いで始末すべくマーガレットに銃口を向けると、イアンがいるその場でマーガレットを射殺しました。

イメージ 15



ジャーマンはその音を聞いて、チョークがヘマをしたと認識し、こうなればと側にいたサムを殺すしかないと思って猟銃を持ちました。サムは車内に逃げましたがジャーマンが猟銃で窓を割ります。だがサムは多機能ナイフでジャーマンの腕を切ってその場を凌ぎ、サムはオーリーを連れて森の中へ逃亡。

続けてイアンもまた身の危険を感じてチョークから逃げることにしました。


森の中でいつ撃たれるか分からないこの状況。イアンが物陰に隠れてその場を凌ぐことにし、チョークはイアンかサムを仕留めようと猟銃を撃ちました。だがチョークが撃ったのはなんと仲間のジャーマンで、ジャーマンは急所を撃たれていました。

一方、サムは逃げ延びましたがどうしてもオーリーはこの状況で泣き出してしまいます。声に気づいたチョークは近づいて猟銃を向けると、サムを脅します。

イメージ 17



その頃イアンはジャーマンが倒れていたのでジャーマンの猟銃を取り上げますが、チョークの声が聞こえたこともあってか、これでは気づかれると思って再び物陰に隠れてしまいます。


チョークはサムの側でジャーマンの様子を見ましたがオーリーが泣くのでオーリーをよこせと言いました。サムは要求を飲まなかったのですがチョークがオーリーを取り上げると、オーリーを地面に叩きつけてしまいます。

サムが泣くなかで、チョークはジャーマンの様子を確認すると、ジャーマンが「殺してくれ。」と言って安楽死を求めました。これにはチョークはやむを得なく、ジャーマンに猟銃を向けると「じゃあな。」と言って彼を殺しました。

イメージ 16



殺したあと、ジャーマンの猟銃を拾うと、チョークはサムを岩場へと移動させました。イアンにもそれを予告し、待ってるぞとイアンに言います。

イアンはその場から立ち上がってジャーマンの遺体やオーリーを見て、行動しようと考えに考えます。

その頃、チョークはサムを犯そうとロープを木の枝にくくりつけると、サムの両手をそのロープで縛りました。そしてチョークはイアンを呼ぶように叫べ!とサムを脅しながらもサムのズボンを脱がしては犯そうとします。しかしサムは抵抗して叫ぼうとはしませんでした。

と、遠くからエンジン音が聞こえてきました。イアンがジャーマンの軽トラを運転してガンジリー滝をあとにしたのです。チョークは逃亡を図ったのだと認識してサムを両手にロープを結びつけた状態にして自分の車へと連れていきます。

一方でサムは連れていかれる途中でオーリーが倒れていた場所を確認すると、オーリーがいなかったので「まさかイアンが…」とイアンがオーリーを救出させたのではないかと考えます。

イメージ 19



チョークはサムを助手席に乗せてイアンを追いかけるべく、自分の車に乗って運転しました。だがしかしそんなに簡単にはいかず、サムはチョークに体当たりして抵抗。チョークは負けじと運転を続けましたが、木の柱に正面衝突してしまうのでした。


その頃、イアンは交番に行くと、地元の警察官クリスのところに助けを求めました。

夜、イアンはクリスと他の警察官と共にパトカーの助手席に乗って再びガンジリー滝の方へと行きます。

一方サムはどういうことか目覚めた頃には両手に着けられていたロープはハンドルにくくりつけられていて、この固くくくりつけられているロープをほどかないとチョークの車から出られないといった状況でした。

(チョークが車から降りる前にくくりつけた。チョークはイアンが来ると予測して待ちぶせをしている。)

暫くして、サムは遠くからパトカーの存在を発見したので運転席を操作してヘッドライトを点けました。警察官が分かるようにです。クリスは発見したものの、助手席にいるイアンはまだ車内にいるようにと言い、ひとまずクリスら2名の警察官が車から降りることにしました。

(警察官少なくない?と思うかもしれないが、田舎町という設定だと思うのでこれぐらいの人数が限界かな?)

サムはクリスらを見つけて安堵して泣きました。クリスはもう大丈夫だとサムに言いましたが、間も無くして遠方からチョークが猟銃を撃ってクリスら2名の警察官が射殺されてしまい、ピンチに陥りました。そして間髪入れずにイアンもチョークの猟銃で撃たれてしまいます。チョークはイアンの乗っているパトカーのところに行くと、クリスが所持していた拳銃を奪います。チョークはこの時、さっきの正面衝突のせいで右足を引きずってのご登場でした。

同じタイミングでサムはチョークの車のハンドルにくくりつけられていていたロープをほどくことができ、一旦車から降りて物陰に隠れました。

すると、チョークはサムにある要求を突きつけます。

「よく聞け!お前が運転するか、こいつが死ぬか、お前が選べ。10まで数える。」

どうやらチョークは10まで数え終えたらイアンを殺そうとという魂胆でした。チョークは大声で数えるなか、9まで数え終えたところでサムがやっと物陰から出てきました。

チョークは自分は後部座席に乗り、イアンは助手席に乗らせるかたちでサムを運転させるつもりで、チョークは拳銃を突きつけてサムを誘導しました。だがイアンは撃たれたのでかなりの重傷だったのでサムはイアンに手当てをしてから運転することにします。

その際にサムはオーリーは無事?と訊き、助けたのではないかとイアンに確認しましたがイアンは否定しました。


実は、オーリーはどうなったかと言うと……

オーリーはジャーマンの遺体の近くで今もチョークとジャーマンの飼い犬バンジョーと共に仰向けの状態で生きていました。オーリーは不安に満ちた顔をしていますが、バンジョーがいるからか、泣き声はあげませんでした。

イメージ 20



(サムはオーリーがまだ地面にいることを確認できなかった。イアンもまたどうするべき考えたものの状況を一刻を争っていた点やオーリーが頭部挫傷で死んだという点では判断を間違えていた可能性はある。)


ーーーーーーーーーーーー
ネタバレ

サム、イアン、チョークの3人はパトカーに乗ってガンジリー滝がある森から離れようとしていました。

しかし地面がデコボコなこともあってかグラグラしていて、チョークの右足の傷が痛み出してしまいます。女性警官から無線が入りましたが、勿論チョークがいるために無線には出ません。

車中、イアンは「サム、悪かった。混乱してたんだ。」とオーリーを助けなかったことを謝罪をしますが、サムには考えがあったのか…パトカーの速度を上げていき、チョークがいくら指摘しても速度を上げていきます。

するとサムはハンドルを曲がると、突然パトカーを横転。そしてパトカーはくるりんぱ!と元通りにタイヤを地面に着地させました。


チョーク、サム、イアンは助かったものの、イアンは車内で気を失っていました。チョークはボロボロになりながら車から降りて立ち上がると、車内にあった拳銃を持って準備しましたが、サムは見逃さずに後部座席のドアを閉めてチョークに攻撃しました。

倒れたチョークは地面に落ちた拳銃を拾いましたが、サムはチョークの身体を押さえつけて身動きできない状態にします。そしてサムは側にあった大きな石を持つと、その石をチョークの頭部に何度も叩きつけて殺しました。

イメージ 21



翌日、サムが目を覚ますと病院のベッドで横たわっていました。ベッドから起き上がると、ふと院内の様子を確認しました。

病室を出ると、サムはイアンがいるかどうか確認しました。よろめきながら歩くと、イアンの病室はサムの病室から目と鼻の先であることがわかり、イアンは点滴や輸血をされはいましたが、無事に生きていることがわかりました。

イメージ 27



サムはイアンのところに歩み寄ると、同じタイミングでイアンが目を覚ましました。イアンが目を向けると、そこには安心したものの、イアンがあの時、自分の保身の為に行動を取ったことに呆れているサムの姿がそこにはありました。

イメージ 26




The End


(イアンとサムはその後警察に保護されて助かった。しかし取り残されたオーリーとバンジョーはどういうことか描かれていない。仮説としてはずっと取り残されてしまった。或いは同じく警察に保護されたのか?また、イアンとサムは猟師たちに襲われるまでは結婚するはずだったが、イアンの行動を機にサムは結婚をなかったことに?)


ーーーーーーーーーーーー

「スケア・キャンペーン」のイアン・メドウズ出演のこの映画。


1組の家族とカップルが下劣そうな猟師ふたりに襲われるという内容で、とにかく面白いです。

……と言いたいところなのですが、ちょっと待てい!

イアンとサムが無事だったのかはまあホッとしたよ。でもさ、オーリーとバンジョーがどうなったのかを描いてくれないか!

少なくとも、この映画って親を殺された赤ん坊が可哀想に森の中で取り残されたからこの映画の胸糞悪さが引き立ったのだけど、責めてオーリーだけでも物語のなかでは助けてあげましょうよ!と私は思いましたよ。まあバンジョーも取り残されちゃってるから私自身はイアンとサムが病室でオーリーとバンジョーと共にいる姿を描いてくれたらスッキリできた。けど、オーリーとバンジョーがおいてけぼりだからイマイチちょっと拍子抜けてしまった。


今回に関しては先述の通りに先に4人家族のシーンを敢えて書いてからカップルが猟師に襲われるシーンを書きましたが、まあ展開としては過去と現在を交互にやった方が手段としてはまあまあ良かったほうではある。私としては現在進行形で進んでもいいが、胸糞悪さが引き立つのでこの構成でも悪くはなかった。でも他人にとってはややこしいかも。

ただ映画自体は胸糞悪さは良いために充分4人家族が殺されるところでもお腹が満腹にはなりそうでしたが、あのカップルが猟師に襲われるところもまあ胸糞悪く、オーリーを非情にも地面に叩きつけたりサムを犯そうとしたりと心理的にヒヤヒヤさせられる描写は見事でした。

そして、イアンがオーリーを救ったかと思ったら判断を間違えてオーリーを救えず、サムがとっさの判断でチョークを殺すところも人間味があってなかなか展開としては流石でした。


しかし、オーリーとバンジョーのその後を描かなかったことだけは流石にこの映画の悪いところです。あれは許せませんね!

ということで、若干気になる描写がありますが、オーストラリア産映画としては結構胸糞悪い映画だったので是非ともレンタルしてみてください。

イメージ 22



イメージ 23