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今回はメリッサ・マッカーシーが藤山直美にしか見えなかった劇場未公開コメディ映画を紹介します。

○なお、ネタバレがあまりにもうろ覚えなものでご了承ください。


ザ・ボス

主演:メリッサ・マッカーシー

出演:クリスティン・ベル、ピーター・ディンクレイジ、タイラー・ラビーン、キャシー・ベイツ



・あらすじ

孤児院育ちで何度も親に捨てられたことから人をあまり信じない性格のアメリカの大富豪ミッシェルはコンサートライブを終えて秘書のクレアの辞職の申し出を聞くものの、話を耳に傾けない。

そんな折、ミッシェルがまだ会社員だった頃に元彼だったルノーことロンはミッシェルのインサイダー取引を告発。会社員時代にミッシェルに裏切られた復讐としてミッシェルを御用したのであった。

ミッシェルは刑務所で懲役5ヶ月入所。お世話になった会社もルノーに取られてしまう。家も差し押さえされたので仕方なくクレアの家に居候することになった。

しばらくしてミッシェルは家で寝たきりの生活になり、ひょんなことからあるビジネスを始めることにした。

それはクレアの手作りのブラウニーを販売してお金を稼ぐというもので、子供達を雇ってはブラウニー帝国を作って拡大しようということであった。

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・感想

面白いというか、物足りない映画です。



今までホラーかサスペンス映画ばかりだったのでコメディ映画を久々に拝見しましたが、あまりにもギャグや笑いどころを合間合間に敷き詰め過ぎて逆にだれて来そうな映画で、正直に言えば今まで観た映画はドラマ部分が濃厚だったのに対してこちらの映画はなかなかの薄い映画になっているのです。



まず、冒頭のオープニングが糞ほど面白い。

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冒頭では1975年、1980年、1985年となんと連続で里親に見放されるという後味の悪い展開が続きます。

そのせいでミッシェルは他人を信じないので他人を裏切ることに特化していきます。


それで何も説明もなく、いきなり大富豪になって唐突に元恋人によってインサイダー取引で逮捕されます。

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出所後、ミッシェルはクレア家に居候しますが、そのときにソファーベッドに寝たらビヨーンとぶっ飛んだり、朝に唐突に日焼けクリームを塗っていたりと笑いどころが連発されておりました。

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それからミッシェルはクレアの家族と共にブラウニーを売ってカネ儲けをするのですが、それで子供達を雇うのですが、
特にクリスタルっていう12歳ぐらいのデカイ女子がイカれてて好きです。

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ブラウニーを売る前にミッシェルが子供達に商売のノウハウを教えるシーンがあるのですがミッシェルが「買わなかったらどうするの?」と言うとそのクリスタルが「買わなきゃ殺す」と言うところは最高でした。

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それでもってある事からルノーにミッシェルのブラウニーの工場を買収されちゃうときは訪ねに来たルノーの秘書を殴ってやろうかと言うほどです。

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そして、この映画の最大の見せ場がミッシェルのブラウニー帝国とライバルのクッキー売りとのバトルシーン!悪くはなかったです。

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ちなみに、ミッシェルがクレアの娘に「悪魔のいけにえ」という恐ろしい映画を観させてるところはツボでした。

まあどっかの映画みたいに子供に親のセックスビデオ見せるよりもまだマシですよ。

セックスビデオでお馴染みの映画
https://blogs.yahoo.co.jp/yukey19971128/41079195.html

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で、クレアはミッシェルの頼みで秘書を辞めてから入社した会社を辞めて、ブラウニー帝国一本でやることを決意します。

小ネタとして、クレアの彼氏マイク曰くクレアが辞めた以降あの会社で同時期に3人も辞職したとのこと。

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ブラウニー帝国が軌道に乗るさなか、ミッシェルの恩師に投資をお願いしたり、
テナントを抑えてブラウニーを作る会社兼工場を作ったりとクレアに相談もなく先へと進んでいってしまうのでした。


その結果、呆れたクレアはミッシェルを敬遠してしまいます。

やがて、やけくそになったミッシェルは
密かにミッシェルに復讐しようと企むルノーに会社を買収してもいいと言ってしまい、契約書を書いてしまうのでした。

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ちなみに、ミッシェルとルノーことロンは昔、ここまでイチャイチャしとりました。

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クレアやクレアの娘が落ち込むなか、段々ミッシェルは自分の愚かな行為に後悔していき、とうとうクレア家に行って謝罪するのでした。

謝罪は出来たのですが、クレアはまだ御立腹なご様子で、それでもミッシェルが今までの半生でかけがえのないものを見つけては再起する姿勢には変わりはありません。それでミッシェルは会社を取り戻す方法があるって言うものですからクレアやその場にいた彼氏のマイクが協力することに。


どういうことかと言うと、要はあの契約書をルノーの会社に忍び込んで強奪して処分すれば会社を買収することはチャラになるということでミッシェルとマイクとクレアは早速ルノーの会社へ。


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ネタバレ

ミッシェルのアイデアでルノーの会社の警備が浅はかということもあり、一人しかいない受付係の目を引き付けるために
マイクが受付係に長話をします。その間、ミッシェルとクレアは会社の奥へ進みます。マイクも長話を終えて一旦外へ出ると、あとからマイクも会社の奥へ。

だがエレベーターがあるのに動くには認証システムがあったのですが、マイクが機転を効かして受付係のカードキーを盗んだので、上手くエレベーターに乗るのに成功します。

そして、誰もいないルノーの社長室に行ってやっと契約書を見つけた矢先、ルノーとその秘書にバレてしまいます。

ルノーはほっておくわけにはいかんと、
日本刀で滅多滅多にしようします。するとミッシェルは竹刀やヌンチャクと武器を変えて戦いながら少々怯えつつもようやく日本刀で乱闘します。しかし、なかなかひるまないルノー。

ミッシェルとクレアとマイクはなり行きから段々ルノーの会社の屋上のヘリポートに行ってしまい、ルノーとルノーの秘書に追い詰められていきます。

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ルノー曰く「コスタリカで男を切った刀」でミッシェルをやっつけようとしますが、ミッシェルはとうとう端っこに落ちそうになり、ルノーはミッシェルに止めをさし、高いところに落としてしまいます。

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そしてそれを見たクレアは負けじとルノーをミッシェルと同じく高いところに落とそうとするのですが、実はヘリポートの下にもうひとつ下に足場があったのでミッシェルとルノーはかろうじて生きており、二人は犬猿の仲ですがそれと一方で好きな気持ちは変わらなかったので二人は何故かその場で愛し合います。

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クレアとマイクはその光景にドン引きするしかないのでした。


1年後、クレアとマイクが新居の一軒家を買ったのでミッシェルは皆でパーティーを祝います。

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ミッシェルはあまり人を信頼しながらビジネスをすることもなく、かといって家族が出来たことがなかったミッシェルにはクレアとマイク、クレアの娘はかけがえのない家族でした。

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おまけにミッシェルをぶっ飛ばしたあのソファーベッドはある人物のところにプレゼントして新しいソファーベッドを新居に置いたそうです。


そのある人物とはライバルのクッキー売りにいた憎きお母さんで、彼女は機嫌よくソファーベッドに座りますが、結果的にまたビヨーンとぶっ飛ばされて、最終的に窓をぶち抜いて庭のほうに投げ飛ばされて、物語は幕を閉じます。

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「スパイ」新「ゴースト・バスターズ」のメリッサ・マッカーシー主演に「ピクセル」「ウソはホントの恋のはじまり」のピーター・ディンクレイジ、更に「アナの雪の女王」のアナ役のクリスティン・ベル出演と意外と豪華なこのハリウッド映画。


割りと、笑いのネタは多いのですが、ドラマ部分が欠けており、ストーリーが何とも薄っぺらく、本当のところはミッシェルが本当の産みの親や元里親に会いに行く感動のストーリーかと思いきや、結果的にベタベタのコメディで終わらせてしまい、ラストのオチも笑いを優先し過ぎて逆にメッセージ性に不足が出ている惜しい映画でした。

そのためか、観てもあんまりもう一回観たいなあと思う感じにはならず、一回観れば充分と思えばもうお腹いっぱいだなあと感じさせる勿体ない映画ではありましたよ。

とはいえ、笑いにガンガン攻めたこの映画の高姿勢は悪くは無かったですよ。

ということで、いざというときに笑いたい時はこの映画を観て笑ってくれることを願います。

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