こんな映画を観た。 -2ページ目

こんな映画を観た。

AcidTripがNY州の片田舎から発信する映画や本の感想徒然

ケンメディア
いちばん美しい夏
いつものように、適当にDVDの裏を観てJohn Williamsの名前があるので、彼が音楽やるぐらいなら日本映画でも間違いなかろうと借りて来て、よくよく調べてみると映画音楽の巨匠と同姓同名の別人であるイギリス人が監督脚本した作品である事が判明。一気に観る気を失いましたが、気を取り直して鑑賞。

目頭に涙たまりました。流れていたかもしれません。東京出身、東京育ち、親戚もみんな東京在住、小さい頃から田舎という概念に憧れていて、しかも現在アメリカ在住の身には眩しすぎました。

愛知県のどこかみたいですが、鳳来町の夏の緑の美しさ素晴らしい。名優 南美江さんと新人 真帆さんのからみも素晴らしい。

『硫黄島から手紙』もそうですが、外国人の撮る日本映画に妙に反応してしまうのは、海外生活長いからなのでしょうか?こういう映画を、日本人が撮れない事がちょっと悲しい。

★★★★

ワーナー・ホーム・ビデオ
硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
アモーレス・ペロス ― スペシャル・コレクターズ・エディション

7年前に公開されていたにもかかわらず、ずーーと知らずいつものように適当に借りてきて全く期待せずに観てビックリ!!近年まれにみる面白さ。群像劇が好きなのも有りますが、『クラッシュ』以来の面白さ。この監督良いわ!毎日のように映画観ている割には、最近良い作品に巡り会えなくて、正直映画観過ぎで感覚が麻痺しているのかと思っていましたが、ただ単に駄作&自分の感性に合わない作品ばかり観ていた事がわかりました。

よくよく調べてみたら、これまた非常に感銘を受けた『21グラム』の監督なんですね。彼の『バベル』もまあまあでした。

車の交通事故で繋がる3人の話。犬好きには、たまらないけど痛いし観ていて苦しい映画です。基本的にラテンの暑苦しくハッピーな雰囲気が嫌いなのですが、この映画は重く深くて良かった。

ガエル君は、やっぱりラテン期待の星ですね。

★★★★

東北新社
21グラム (初回出荷限定価格)
バベル
松竹
Conversations(s)/カンバセーションズ

これは久しぶりにグーな映画。

しかし製作費安そうだ。13日間で撮ったみたいだし主演の二人の出演料別にしたら製作費はホテルの部屋代だけじゃないのかってそんなに安くないだろうけど。

予備知識全くなしで見たのですが、画面を2分割して常に二人の役者の表情が見れるのは非常に新鮮。反則だけどOKみたいな微妙な感覚。同じシーンの別テイクを左右でみせたり、ちょっとしびれる。40代未満の不倫?をテーマにした映画なのかな。まあ実際はそんな単純な話じゃないけど観てのお楽しみ


★★★★

バンダイビジュアル
幻の光

物語を重視しているのか、絵そのものを重視しているのかわからなかった。ちょっと淡々としすぎているけど、淡々としすぎているからこそ伝えられる物語なのかも知れない。

強烈に目に焼きつくカットが多かったのも事実だが、映画としてみるとすべてのショットが計算され尽くしているのがちょっと鼻に付いた。

水面に移る人影とか、焚き火のシーンとか、縁側でスイカ食べてる所とか、障子、塗りの廊下、工場........脳裏に焼きついて消えないシーンも数多く....

内容も重い。宮本輝の原作読んでみたくなった。日本映画も捨てたもんじゃないと、このアメリカの片隅で思った。


★★★★

     
     
     

小山ゆうの初期の作品。漫画です。現在廃盤になっていて漫画本としては古本屋とかじゃないと手に入らないと思います。パソコン上では、ダウンロードして購入可能みたいです。

漫画としては、ナウシカとAkiraの次ぐらいに位置する自分の中では非常に重要な作品。ひょんな事から最近読み返してみてその内容の深さにあらためて圧倒されます。最初に読んだのは20年以上前、今回を別にすると最後に読んだのも20年以上前、この歳になり改めて読んでみて、忘れているんだけど細部まで覚えている微妙な感覚。自分の人格形成にかなり影響している事を実感。

未来から送られてきた超能力少年”愛”が人類を救う壮大な物語。小学生の時に、手塚治虫の火の鳥”未来編”の次ぐらいに購入した単行本。全12巻を読み返す至福の2日間でした。

★★★★★

手塚 治虫
火の鳥 2 未来編 (2)
アミューズソフトエンタテインメント
アワーミュージック

正直な話、彼の初期の作品も苦手なゴダール、世界のゴダール、でもやっぱり苦手なゴダール。この歳になったらすこしは理解できるかもと思ってゴダールが最近撮った本作観始めましたが、開始3分で挫折しそうになる音楽と映像。

無い頭フル回転な詩と音楽と映像の融合、暴力、戦争、サラエボ、ユダヤ教、死生観、映画の手法、言語、詩、自分の知識総動員でも追いつかない内容です。ゴダール本人が本人として登場していたり、いろいろ有名な詩人が、本人のままで登場しているようですが、もともと詩心がほとんど無い身としてはあまり有り難味を感じなかったのが正直な感想。しかも説明一切無し、わかる人間にだけ解れば良いって感じでしょうか。

ゴダール作品を理解するにはまだ10年はやかった。疲れます。何の為に映画観ているのか解らなくなります。

そんな気分を味わいたい方にはお薦めですが、映画を、現実世界からの休憩所と考えている人には、まったくお薦めしません。


★★

バンダイビジュアル
Dolls [ドールズ]

世界の北野武監督の映画をはじめてみる。はっきり言って呆れる。ドラマチックさにかける演出、ハイアートっぽく撮っているわりにはカメラワークとかものすごく下手糞。それとも故意に下手糞に撮っているのを僕が理解していないだけなのか....本当にコメディアンかと思うような間の取り方の悪さ。ストーリーの平凡さと、それを如何にも素晴らしいことであるかのように映像にしていることに怒りすら覚える。

良いのは、最初の文楽のシーンとヨージ・ヤマモトの衣装ぐらいなもんで、久石譲の音楽もスタジオジブリのアニメにはあっているかも知れないがこの映画では映像を更にチープにしているだけな気がする。

映画、週に3~5本以上観ていますが、レビューをたまにしか書いてないのはほとんどみている映画が詰まらないからで、駄作のレビューは書かない主義でしたがちょっと頭にくるほど詰まらなかったので書いときます。


星なし

ワーナー・ホーム・ビデオ
父親たちの星条旗 (特別版)
第二次世界大戦の硫黄島での戦いを描いた、クリント・イーストウッド監督の二部作のうちの第一弾、アメリカからの視点で描かれた『父親たちの星条旗』、DVDが発売されたので早速観てみる。ちなみに日本からの視点で描かれたほうは『硫黄島からの手紙』こっちの方はまだ未見。

戦争映画なんでネタバレとかあんまり関係ないですが、以下ちょっとネタバレしています。無心でみたい人は、読まないほうが良いかも。

前にもどこかで書いていますが、映画とはエンターテイメントであるべきだと思っているので、戦争映画は基本的に嫌いなのですが、色々話題になっているので観てみる。クリント・イーストウッドのこのシリーズの前の監督作である『ミリオンダラー・ベイビー』は、同じように話題になっていたにもかかわらず、まったく面白いとも思わなかったし、良さのカケラも理解できなかったので、なかり懐疑心に包まれて観始めるが、正直その完成度の高さに初めからビックリする。登場人物が多くて、途中若干、会話の中に出てくる名前がどのキャラクターを指しているのか解らず困る部分はあったけど、それぞれのシーンと映画そのものの内容に圧倒される。時系列が前後する手法も、特に目新しい訳ではないけど、さすがベテランだけあってすべてが絶妙。

戦争映画、アメリカからの視点、ということで戦争に勝った国アメリカの愛国心あふれる作品を想像していたのですが、内容はそんな次元を通り越し、実際に戦っている末端の兵士と、自国で血を見ることなく戦争の行方を左右する決断をしている政治家との意識の違いを浮き彫りにし、戦争自体の非情さを問うたものすごく深い作品でした。映画『プライベート・ライアン』の戦闘シーンもその残虐性で話題になりましたが、この映画もかなりグロいシーンが多いです。その分、"戦争"と言うものをより忠実に伝えようとしていると思います。

何よりも、映画を観ている最中は、硫黄島に向かって航行するアメリカ戦艦のシーンや飛行機からの爆撃のシーンなどCGで若干大袈裟に描かれているように感じましたが、エンディングのテロップと共に流れる実際の戦場の写真を見た瞬間、クリント・イーストウッドが如何に当時の状況を忠実に再現しようとしたかがわかり、大袈裟に描かれていると思ったシーンが実際の写真より控えめに感じ、さらに驚くと共に感銘を受けました。

ベトナム映画の名作『デア・ハンター』、『プラトーン』と並べても見劣りしない映画だと思います。

★★★★☆

これだけ絶賛している作品なので5つ星にしたいところですが、どのサイトを観てもこの2部作の両方を観ている人は『硫黄島からの手紙』の方が素晴らしいと書いているので、『硫黄島から~』未見のため、あえて4つ星にしておきます。
ワーナー・ホーム・ビデオ
硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版)
ポニーキャニオン
ミリオンダラー・ベイビー 3-Disc アワード・エディション
CICビクター・ビデオ
プライベート・ライアン スペシャル・リミテッド・エディション
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
プラトーン 特別編

エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

ラストデイズ


映画みるまでNirvanaのKurt Cobainの最後の2日間を描いたものだとは知らなかったです。でも奥さんのコートニー・ラブに訴えられないように登場人物の名前は変えてありますし、Kurtをもと(base on)にした映画ではなく、Kurtにインスパイアーされた映画であるむねのキャプションが最後につきます。

監督がガス・ヴァン・サント(『ドラッグ・ストア・カーボーイ』)だから予備知識なし、裏表紙も読まないで借りてきて、映画の中盤で、これってもしかしてKurt Cobain?と間抜けながら気がつきました。

そう言えば、監督の前作『エレファント』みた時も、コロンバイン高校の有名な銃撃事件をモチーフにしたものだとは知らなくて、途中でこれって....っと気がつきました。たまには裏表紙ぐらい読めって感じですね。そういったことすべてを別にしても、その淡々とした説明を一切加えない描写は、映画の内容とは別にものすごく詩的で素敵です。優しいんだけど鮮明な色彩感覚、緑の美しさ、赤とのコントラスト、彼の作品はどれも内容に関係なく残酷なまでに綺麗です。

僕自身、NirvanaもKurt Cobainもたいして思い入れないので、そう言う面ではこの映画をひいきにしたり、批判したりすることは無いと思います。でもいくら感性の豊かなアーティスト&薬物に犯されて精神ズタズタだからとは言え、子供がいるのに自殺したKurt Cobainには軽蔑心すら芽生えます。

が、そう言う映画の背景になる知識が無くても、この映画カッコイイです。登場人物の視点によって前後する時間とか、音楽の使い方とか、計算されているカメラの動きとかすべてがカッコイイです。

主人公ブレイクが、薬物摂取状態で(薬物を摂取してるシーンは、ワンカットも無い)、自分の自宅である湖のほとりの家(城)のなか、および敷地内の山の中を徘徊したり、家に居候する仲間やセールスマンとの一方的なやり取り、そしてガレージでの最後までを、特に何も説明することなく、意味のあるダイヤログも少なく、淡々と映像にした感じです。主人公はいつも何か言ってますが、ブツブツ言ってるだけでまったく聞き取れませんw

途中、ブレイクの作曲シーンが、数箇所出てきますが、これは鳥肌たちそうになるぐらいカッコ良かったです。アコギの弾き語りに涙でそうなりました。ストーリーと言えるストーリーも無いので、観る人を選ぶ映画かもしれませんが、僕には久しぶりに観るカッコ良い映画でした。この歳になると、綺麗なものはいっぱい探せてもカッコイイ物を発見するのに苦労しますが、これはそんな期待を裏切らなかった作品。

★★★★☆ 星4半
ジェネオン エンタテインメント
エレファント デラックス版

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
終わりで始まりの4日間

邦題がダサダサで悲しいのですが、原題"Garden States"NY州のとなりのNJ州のことです。


公開当時、日本ではサントラのCDのみ発売で映画は未公開だったのでCDのレビューにちょっとコメントしましたが、この映画大好きです。DVD発売で日本でも観れるようになってファンとしては嬉しい限りです。DVD買って既に5回以上観てます。

主演のサックは、アメリカの病院で働く人たちのドラマ"SCRUB"に出てることでも有名ですが、この作品は監督・脚本・主演と3役こなしています。テレビドラマの方は興味ないので観てませんが、この映画を観て彼に対する考え方が180度かわりました。

雰囲気が非常に良い映画です。サントラもすべて良い曲で、一時期3年ぐらいCDを買わない、音楽を開拓しない時期がありましたが、その3年目に最初に買おうと思ったCDでもあります。サントラは何年度か忘れましたが、映画が公開された年のグラミー賞とってます。


『ギルバート・グレイプ』とか好きな人はツボだと思う。暖炉のシーンが素敵です。


★★★★★5つ星


ジェネオン エンタテインメント
ギルバート・グレイプ