あの日から、ずっと考えていました。

私は、何をしているんだろう。

父だったら、こんな会社では働かなかったはずだ。

どれだけお金を積まれても、こんな仕事は引き受けなかったはずだ。

そう思った瞬間、自分自身が恥ずかしくなりました。

実際に父は、韓国で最も大きな化粧品会社で研究員として働いていたことがありました。

でも、自分の信念に合わないと感じた日に、すぐに辞めました。

そして、自分の信念を守れる仕事を、自分で探したんです。

私は、決意しました。

自分が作った化粧品が本当に安全なのか、自分で試してみようと。



研究室で、レチノール製品の研究をしていた時期がありました。

レチノールは、肌のハリや弾力に良いとされる成分です。

そのとき発売された製品を、使用説明書の通りに毎日毎日塗り続けました。

(本来、レチノールは夜にだけ使うべき成分です。)

でも、説明書にはこう書いてありました。

「朝でも夜でもご使用いただけます。」

だから私も、その通りにしました。



結果、私の肌はボロボロになりました。

あご下には、繰り返すじんましんと腫れ物で、絶えずかさぶたができました。

日光に晒され続けた肌は、まるで木の皮のように、何度も何度も剥けていきました。

そのボロボロになった自分の肌を見ながら、決意しました。

私はもう、この会社を辞める。

 



次回は、辞めた後に何が待っていたか、お話しします。