マルチカラーフローライトっ!
なんか格好いい響きです!!
脈の層が複雑に入るのがわかります。
多色の条件が絶妙に整ったのかもしれません。
このような変則的な脈の部位を見ると、
鉱物採集のワクワクが止まりません。・ω・
蛍石をみていきましょう。
中心が黄緑色でそれを紫色が囲い、
端の辺に青色がきております。
蛍石にしてはとても鮮やかな色合いです。
これで1個体になります。
1つの個体に3色とは贅沢な限りです。
こんなふうになっているとは知らんので、
綺麗に割れてくれて良かったです。
3色は国産ではあまりみません。
蛍石の紫と青って同族的というか・・・
はっきり色が分かれにくいですが、
これは線を引いたように違う色だとわかります。
今回はマルチの3色なので、
トリカラーと呼んでもええですね。
うっすいのはまあ見かけますが、
発色がよいものが得られて良かったです。
そう蛍石の悩ましいところはまさに、
全体の産出に対して淡い色の結晶が多いような気がします。
あと色がはっきり分かれない場合が非常に多いです。
色の鮮やかさと結晶質のバランスが満足いくかどうか?
そこを詰めていくのが難しく面白いですね。
蛍石と水晶が違うのは、
水晶は透明の自形結晶が多いってことですね。
蛍石の綺麗な自形の透明は産地が非常に限られます。
だから蛍石は色があること前提で評価します。
蛍石は緑や黄緑が一番多いでしょうか。
2番目に多いカラーが紫色です。
で3番が今回のような青色(水色)だとおもいます。
ただ「カラーレス」は基本出回らないのでー
それがどれくらいの産出量かはわかりませんね。
で、ピンクや黄色・・褐色系・・・と少なくなる感じですね。
今のは蛍石全体の話をしてみましたがー
産地単位でみると色の割合は全然違います。
海外産の蛍石って、
色が濃く鮮やかな見た目が多いですがー
多分現地では淡いのとか色々出ているはずです。
先に色のよいものや産地が選ばれて、
海を渡って標本として取引されます。
鉱物採集とかしていると、
海外のもっと「下(した)の標本」。
低クオリティーなのも見たくなってきます。
立派な石や珍しい石ばかりじゃなくてね。
全体をみたいよ知りたいよねっていう。
「国産の蛍石は地味~」とか言う、
うんこフローライトマニアがいっぱいいますが・・・
フローライ党を敵に回すとメンドそうなので。
人間の悪口はこのへんにしておきましゅ。(。-ω-)zzz. . .