フリーパターンナーtroisです
パタンナーは型紙を設計する職人です
建築の設計士と同等、設計した者の権利というものが守られるべきなのですが・・・・
今回は「型紙の著作権」について
ネットショップで売られている型紙、あるいは洋裁本についている型紙には
「著作権」があります
CDと同じで違法にコピーや複製が禁じられています
これについては、誰しもが理解認識できることです
しかし、商業製造用に作成された型紙については「型紙の著作権」について
認識が分かれる部分があるようです
一般的に会社勤めのパタンナーが引いた型紙は、個人の著作物として成り立ちません
なぜなら、会社と雇用契約を交わしている以上、作成した型紙は会社側に帰属するものだから
その見返りが給料(報酬)となるからです
ヒット商品となれば、高利益報酬としてボーナスや臨時報酬も望みがない訳ではありませんね
翌日からの仕事(収入)に困ることも無いし、例えリストラされても数か月分の給料の保障があるでしょう
じゃあ、外注パタンナーが引いた型紙は??
実は個人の著作物として守られる範囲に入ります
型紙を納品した報酬として工賃は支払われますが、技術(型紙のデーター)は個人の著作物である
ヒット商品となっても、高利益報酬としてボーナスや臨時報酬は、貰えない
次回も仕事が貰える保障が無い・・・・
もし仮に、フリーーパタンナーがクライアントと年間契約をしていたとしたら。。。。
会社勤めのパタンナーと同様、引いた型紙の著作権は会社に帰属する となります
メーカー側と外注パタンナー間ではきちんとした契約を交わしていないことが多く
そのほとんどが「信頼感」という日本人特有の保証の無い机上の約束で成り立っています
海外のメーカーが参入してきたら「信頼感」というのは大前提であって
どんな立場でもきちんと契約書を交わす事でしょう
外注パタンナーもそろそろ「信頼感」だけでなく
ちゃんとした契約書を交わし、お互いがwinwinの関係になるようになれば良いのですがね