ぐり屋の柄の世界【前日譚②】 | ぐり屋のブログ

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ネットショップ「ぐり屋」の店主によるブログです。
切り絵制作の裏側や、日々の雑多な物事について綴ります。

前回の投稿で「ぐり屋の柄」について

お話する、と申しましたが、このまま

「柄」の紹介を始めてしまうと、どうも

話題が飛躍した感が否めません。

 

そのため、今回は「柄」の紹介に先立ち、

「柄」の誕生ストーリーをお話しいたし

ます。

 

このエピソードにより、この先紹介する

「柄」が、どのような発想を基に考え出さ

れたのかを、明らかにいたします。

 

   ◆◆◆

 

「オリジナルの柄を作る。」

と、ごく簡単に申しましたが、実際は

それほど簡単なことではありません。

 

何をモチーフにするか。

どんな雰囲気にするか。

考えなければいけないことは、沢山

ありました。

 

しかし、何もないところからは、

何も生まれません。

 

この時の私は、さながら砂漠のど真ん中で

雨が降るのをひたすら待つように、良い

アイデアがどこかから湧いてこないかな、

などと考えておりました。

 

しかし、アイデアがいきなり、どこかから

降って湧くなんて都合の良いことは、残念

ながらそうそう無いのです。

 

そしてこういう時は、頭の中だけでごちゃ

ごちゃと考えていても、決して状況は前に

進まないもの。こういう時は、とにかく

手を動かすに限ります。

 

 

そして、一つの方向性が決まりました。

 

発想のきっかけは、「ネームプレート」。

私が目下開発中の新商品(案)は、

「持ち主を知らせるもの」であればいい

と考えていました。

 

ある物品の持ち主を知り得る、最たる方法

は、「持ち物に『名前を書く』」こと。

あるいは「名札(ネームプレート)」を

つけておく、という方法もあるでしょう。

 

自分の名前をフルネームで表記することに

抵抗があれば、イニシャルで記すことも

あるかもしれません。

 

「イニシャル」と言えば、通常は

「アルファベット」で表されます。

 

ここから、

「『アルファベット』を模様にする」こと

を発想するに至りました。

 

これが、「ぐり屋の柄」の出発点です。

 

   ◆◆◆

 

次回からは、いよいよ「柄」の紹介を

始めます。

 

最初にご紹介するのは、

こちらの柄です。