動物から見る鎖骨の機能 | 堀江直樹の無限上達への道のり

4月から埼玉にもどる新潟事務局の堀江です!!






新潟に住むのも後2ヶ月、





毎日雪と格闘しながらの日々をすごしています(^_^;)





車が全部雪に埋もれちゃうんですよ!!


ゆとり世代理学療法士、堀江直樹の挑戦!!





と、どうでも言い話はおいといて、






さて、今回のテーマは鎖骨です!!





鎖骨ですが、






骨性の関節では唯一、上肢と体幹を連結する部位となっていますね。






胸骨に関節する部位、胸骨端から





肩甲骨の肩峰まで水平に向かっている骨です。





上から見ると、身体の中央からの前半では前方に凸となり、






後半では後方に凸となり、肩甲骨に向かっています。







基礎的なことですが、






この鎖骨の中央から3分の1の辺りは鎖骨骨折の起きやすい部位として有名ですよね!






おはずかしながら、解剖学の本を読んでいて初めて知ったのですが、






日本人の場合、左側の鎖骨のほうがすこし長いそうです。。






自分の体を見てみた感じでは5mmぐらい長いかなー。。





これは姿勢を見たり、形態的な視診をするときに肩甲帯との位置関係だけでなく、





鎖骨自体の長さなども評価の指標になりえるかもしれませんね。





触診に関しましては表層に出ている骨なので、触診は行いやすいと思います。





すこし難しいのは肩鎖関節の境界でしょうか。






まずイメージしにくい場合は、






しっかりと肩甲棘から辿り、肩峰をとらえます。






鎖骨も内側から辿り、肩峰端をとらえます。






鎖骨が動かないように肩甲骨に対して外力を加えることで、






肩甲骨と鎖骨の境界がわかりやすくなります。






セルフでも上腕骨の外転運動などで肩甲骨の動きのみ起こし、






触診を練習することも可能ですね!






鎖骨の機能としましては、





上肢を空間で保持する際の屋台骨としての機能があるそうです。






特に上肢を屈曲内転位で保持する際の骨的な支えに役立っています。。






動物で例えると、






リスやうさぎなんかは餌を食べるとき、両手でつかんで口元に運んでいるイメージがありますよね?

Streifenhoernchen.jpg

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%B9 より転載。






逆に犬とか猫なんかはそういう手の使い方をしている所、イメージできませんよね。






これは前者には鎖骨があり、後者には鎖骨が無いからなんだそうです。






人間も同様で、上記のように利点もありますが、もう一方では悪い部分もあります。






それは水平内転位で肩の内旋をする際に制限となってしまうということです。




こんな感じに。





というか画像を撮影していて思いましたが、鎖骨接触してないじゃん!!






と僕も突っ込みたくなりましたが、






某PNFの研修で教わったお話です。





といっても生体では鎖骨自体の前方への動きと、






肩鎖関節の動きも入るでしょうから、





厳密にどう動いているかはなんともいえないところですがね。





ただ、鎖骨と肩甲骨の可動性および、






構造の限界は肩の内旋制限に関与していそうです。




再来週の僕のコラムでは上腕骨を扱います。






その際にはなぜこの内旋が重要なのか、具体的なテクニックなどもご紹介したいと思います。





それでは。





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新潟事務局
堀江 直樹












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