大会最終話。
辺りは、まだ薄暗く、ちょうどカラスが鳴き始め出した頃。
AJは、干潮周りに苦労していた。
最初のポイントを見誤ったせいで、まさかのドシャローだった。
出鼻をくじかれた思いだが、今更の場所移動は、
更なるタイムロスに繋がり、
肝心の朝マヅメを逃してしまう。
そこで、AJは、急遽エギスナップの交換に取りかかった。
通常のエギでは、釣りにならないので、
たった一個しかない、ロケッティアのシャローの投入である。
普段、勿体なくて、殆ど使わないが、大会でケチっても
しょうがない。
(本当は、来年の幕島にとっておきたかったのだが・・・。
行くかどうかも不明ですがw)
キャストしてみると、やはりロケッティアは半端無い。
近隣の釣具屋が取り扱ってないのが意味不明なくらいだ。
新作も出てるのに、未だに実物を見たことがない始末。
何投かしたときだったろうか!
事件は起きた。
辺りが妙に騒がしくなったのだ、
鳥たちの喧噪が、妙に耳につく。
まだ薄暗いというのに、鳥たちが海面を飛び回る。
まさかっ!
ナブラかっ?
しかし、大会中で、まだ0杯。
心を鬼にして、更にロケッティアをキャスト。
すると!
鳥たちが更に騒ぎ出す。
まるで、海にいる何かを狙ってるように
海面すれすれの飛行を続け!
ついに
ついに
ついに
AJのPEラインに引っかかった・・・・。
一気に海面に落下しそうになった、カラスは、
大慌てで羽ばたき、
AJのタックルを引ったくるような強烈な当たりを与え。
すっ・・・・。
と軽くなり、無事カラスは飛んでいった・・・。
やりやがった・・・。
あのカラス・・・。
本当、ぶっ殺してえ。
釣具屋の店員に騙されて買った高価なPEを何mか
持ってたのも腹立つが、
何と言っても、エギ!
手に入らないんだぞ・・・これ・・・。
これが、語られ無かった事実である。
うーむ、あのカラス2キロ?はあるかな?
3キロ?
カラスの体重はよくわかりませんw
こうしてエギング大会は無事(?)終了しました。
10時には、ギブアップしモーニングを食べていた
AJであったw