先生は、『その2』でも書きましたが、おっとりしていて、くまさんみたいな先生です。

だけど、笑った顔は見た事ありません。

無表情で、口調も淡々としております。

その先生が、ちょっと早口で話し出しました。

「高校で、ぶっちゃけそこまでしてくれる先生はおらんですよ。


高校は落ちるもんは勝手に落ちていけっていう感じです。


一緒に遊びよる友達もちゃんと勉強してて、いつの間にか自分だけ取り残されますよ。

そしてライバルがひとり減るから、何とも思わんでしょ」


かなりキツイ言葉。

のび太は下を向いてて、長い前髪のせいで表情は分かりません。


先生はのび太が、ADHDだから出来ないのではなくて、『根本的にやる気がない』と判断したんだと思います。

ADHDで頑張ってるんだけど、なかなか上手くいかないと言うのであれば、先生も励ましたり良いアドバイスをして頂けるのでしょうが、もともとやる気のないのび太に、励ましたり、良いアドバイスを言っても無駄なんです。

やる気がないのに、いろいろ言われると、逆にウザいし、聞かないですもんね。


のび太自身が、気持ちを変えないと周りがどんなに言っても、サポートしても出来ないまんまなんです。

だから、勉強もやらされ感でしてるから、ダラダラしたり、注意すれば、ウザいって言うんですね。


誰の為にって言いたくなりますが、そこは、のび太がしたくないのであれば、しなくていいと言う事なんです。

押し付けでさせるのはダメ。

本人がどうしたいのか?

赤点取りたくないのなら、勉強しないといけない訳で、だけど、計画を立てる事が苦手なら、手伝って下さいとお願いしないといけない。
そうすると、手伝ってくれる人に、ウザいって言う事は言えない。


って事なんです。

が、のび太はそこまで考えておりません。

それで、先生はのび太自身の気持ちが、このままじゃいかんって事で、強く言って下さったのです。

そして、極めつけ…