お兄ちゃんの住処からの帰り道

 

 

 

 

周辺地図を広げて母がポツリ

 

「竹田城跡、2,3年前にテレビでやってた。

行きたくてツアーの申し込みしたかったんだけど

友達はみんな言ったけど、私は行けなくて、行きたいなあ」

 

 

恐るべし方向音痴の母は、

放っておくとどっちを向いて歩いてるか定かでない目つきになるのに

こういうことを言うときのピントの合い方というか、思考のベクトルはドンピシャリに

どこか連れてってあげられたという、充実した気持ちにさせてくれるのが巧い。

 

「無理だよ」

というようなリクエストをしない

 

あてずっぽうを言ってるようで、小憎いほどのセンスで提案を出してくる

 

 

あるきますよ  結構  大丈夫ですか

 

と、母の、年相応の姿を見てみんないう

 

福知山線と播但線の乗換駅和田山駅から一駅の竹田駅で下りて

竹田城跡までのアクセスを調べる

昨日3時までしゃべっていたので寝不足の13時に和田山到着

しょうがない

あの時間はわたしにとって必要だった

帰りは

3時50分の姫路行きに乗りたいというと

観光協会の人は、時間にゆとりがないので行きはタクシーで行かれてはどうでしょうかという

 

 

お昼ご飯を食べるところも時間もなさそうだ

丹波の米をお兄ちゃんのところで炊いて一合分のおにぎりは持ってきていた

 

バスで移動すると帰れなくなるので

上り口まではタクシーを頼んだ

 

 

確かに坂道だった

 

ゆっくりではあるけれど、息も上がらず腰も伸ばさず

たんたんと

 

ああ、来たかった  来れてよかった

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城跡なので、城はないけれど

天守閣のあったあたり

 

城主になった気分で歩く

下界の集落は 我が民

 

田んぼや山や 道が見える   下界  いい気分

 

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おちそうだぞう

 

 

帰りはバスで竹田の駅の待合で

お兄ちゃんのところで作らせてもらったおにぎりでお昼ご飯

 

 

5時半には姫路についたけれど

荷物と暑さと人ごみに辟易して 早めの夕食を姫路で食べた