大阪は嵐のような風が吹いてて 道中で気の利いたものを買うのはあきらめた

JRは風が吹いてもとまると認識している

母は前日の練習に出かけ
私がいない空白をちーぼうが埋めてくれていた


じいちゃんになにかあっても見守るか救急車を呼ぶしかできへんで

いいいい

何か食べさそうとか手伝おうとか無理だから


手術の後夏も養生してたため少し歩く足がおぼつかなくなってたので
2階にあるパソコンを見たくても見れないのではないかと
私のノートパソコンを下して
父のメールや写真などを見られるように操作してもらった

メールで大きな写真
姉が撮影した自分の入院してる時の写真を見て
少し疲れたようだった

うとうとうとうとして
テレビ眺めて

7時半に夕食の準備をすると
ダイニングまで来ようとするのだが
壁やテーブルに手をついて目をつぶり硬直する姿が見られた



大丈夫?

しゃべることもできずに何かに耐える表情でじっと時間を過ごし
2,3分すると動く

リビングから立つ
立って5歩で壁を持つ
テーブルに手をつく
椅子に座ってしばらく目を閉じる
顔をしかめて

食事中
自分も腹の調子が悪いというと
これやろうといって
父自身に処方された薬をよこした

そんな アバウトな性格ではなかった。。。。


そして立つときにまた苦労していた


頭の高さが変わるときにしんどいんや・・・
と振り絞るように言った
力が入らない




だるそうに倒れこんだ父は体の高さが低くなったので安心したようだった


1年前
貧血で緊急入院した家族が
よつんばいで小用を足しに行っていた姿を思い出した



それ
貧血なんじゃない?



2泊で月曜日に帰ろうと思ったが
このままでは帰れないと感じた


母が帰ってきて 母自身も点滴を受けるように
かかりつけから言われたんだといわれ

寝る時間になって暗くすると

父は飾り棚のガラス戸のほうを見て

真っ白にほこりが舞ってると手を左右に振り始めた
なんやこの埃は 息ができへんやないか

急にほこりだと言い出したために母があわてて
シーツ変えようかというが
余計にほこりが舞うので怒った

瞳を開いて
あれは・・・?

母の実家の中の灯篭が回っているのか、、、、?
と私に聞いた

父の手が空中の何かをつかもうとして揺れた

何もないといっても納得しそうにないので
ほこりが気になるならマスクして寝ますかというと

納得してマスクをして眠った


このままでは心配だから月曜日夫婦でかかりつけに行こうと母に言う

私も付いていくから



かかりつけ医はもともと父のがんを見つけてくれた医院だった