昨晩、映画「ROMA(ローマ)」のレイトショーを観ました。

題名からイタリア映画を観る気満々だった私は、たまたま目にした映画紹介記事、1970年代はじめの政情不安なメキシコが舞台であるとの情報に若干の違和感を感じつつも、それ以上の下調べをせずに出掛けました。

果たして、上映初っ端から流れてくるのはスペイン語。上映終了まで、イタリアの要素は微塵もみられませんでした。そらそうだ。舞台はメキシコなのだから。メキシコのローマ地区という場所が舞台で、どうやら題名はそこから取った模様。



メキシコの中流階級に属する家族と、先住民族と思しき若い家政婦との関係がテーマです。フィルムは終始モノクロームで展開。カラーではない分、私は登場人物の表情、声、音、映像のなかのさまざまなものに注意を向けることになります。観終わった後に思い返すと、あるシーンで読み取った情報やイメージが、その後のシーンに繋がって大変興味深かったです。