長いトンネルでした。いえ今も。きっと死ぬまで・・・(笑)
見えない灯りを探して、または遥か彼方の僅かな灯りを頼りに、とにかく前へ進んできたのでした。今までも指針や目標を前にその時々のトンネルをいくつもくぐってきましたけど、でも今回のは少し違いました。途方もなく真っ暗闇で、ただ手探りで彷徨うほかなかったのです。進んでいるのか後退しているのかもわかりません。出来事は重なり、早いスピードであれよあれよと物事が進み、かと思えば目の前にシャッターが突然下りてきて急に視界が閉ざされ、一体なにが起きているのかわかりませんでした。この暗黒はまさに十界でした。様々な境涯をこの間、ぐるぐると彷徨っていたのでした。凡夫の私はただ翻弄されるばかりです。あんまり真っ暗闇だとジタバタする力さえ失い、今度はそれを受け入れようとする。本当はそこから抜け出したくて仕方ないはずなのに、因果なことですが、俳優という職業はそれらを具現化することを生業とする。ああ、だから一生修行なのだとひどく苦しいはずなのに、どこか妙に冷静に現実を受け止める。それがただ一つ生きる道だから。そうやってどうやら一筋の光明を見いだし、なんとか出口にたどり着いた模様。ううーん。でもこれまだ序章だということを、自分が一番わかっている・・・
トンネルを抜けてみると、もう水無月が終わろうとしていた。
これから今年の後半戦。 いざ!