天体撮影に使っているカメラ。
私はZWO社のASIシリーズを3台所有しています。
ASI120MC-S、ASI224MC、ASI294MC
全てカラーカメラで非冷却モデルです。
これらを購入した時に色々調べたのですけど
特にこだわりとかなく、無難そうで購入出来る物で選択
最初は、120MCを買ったんですよね。
「今からカメラを買うなら?」
を前提にZWOのカメラの選定をしてみようと思います
実際には、買えないので妄想になりますが(笑
いや、将来もしかしたら買えるかもしれないし
カメラが壊れたら買わざる得ない…今調べておいてもOKですよね!
これから、ごちゃごちゃ書きますが備忘録的な意味もあります
間違えていることや、補足などあれば、
是非指摘をお願いしますm(_ _"m)
さて、カメラの性能を表すグラフや表があります。
まずは、これの見かたの説明
※ZWO ASI224MCのページから拝借
CMOSで受けた光の波長に対してRGBがどのぐらい反応するかのグラフ
縦軸は「Relative Response (受光感度 a/w)」横軸は光の波長となっている。
また、縦軸は「QE」(後ろで説明)で表しているカメラもあり
グラフの縦横軸が異なっていることが多いので、簡単には比べられない。
このざっくりとした性能表もよく見かけると思います。
見ても意味がわからないので調べてみました。左上から簡単に解説
「CMOS」CMOSセンサーの型番
ソニーのIMXシリーズが多いですね。
224の最初の2が世代を表しているようです。
「1/3”」CMOSセンサーの大きさ
実際に望遠鏡から光を受ける範囲になります。
面積が大きいほど広範囲をとらえることができるが、価格も異常上昇(^^;
F値の小さい望遠鏡で、センサーが大きいものを選択すれば
非常に広い範囲での撮影が可能となる。
「Resolution」読み出し時の最大ピクセルサイズ
撮影した画像の大きさですね。
「ADC」各ピクセルの色深度
各色の濃淡段階と考えても良いと思います。
数値が大きいほど高性能
「QE」 量子化効率
CMOSで受けた光(フォトン)を電流として取り出す効率らしい?
最大で100%になるがこれはありえない、実際は70~80%ぐらい?
光の波長によっても異なる。数値が大きいほど高性能
「Read Noise」
数値が小さいほど高性能
光を受けていない状態でも素子内に流れる電流があり、
これがノイズとなって読みだされる。温度が高くなると大きくなる
高GAIN時にはかなり影響を及ぼす(なので冷却CMOSが存在する)
「FPS」 最大フレームレート
1秒間に撮影できるフレーム数最大数。
基本的には数値が大きいほどが高性能と言えるが状況による。
惑星撮影であれば大きいほど良いが、DSOではあまり重要にならない
USBの転送レートや画像の大きさや受ける側のPC性能でも変わる。
ADCが大きくResolutionも大きい場合、数フレームまで落ちる。
「Full well」 素子内部にため込める電子の最大量
光が当たると素子内部に電子が溜まっていき、多いほど明るくなる。
小さいと感度が良いと言えるが白飛びしやすくなる
天体観測の場合は、暗い天体を長時間露出して光(電子)をため込む
なのでこれは大きい方が良いだろう。
「USB」 USBインターフェイスの規格
ほとんどが3.0対応。稀に2.0なんかもある。
基本的にあえて2.0を選ぶ必要は無く、3.0のものを採用するべき
もちろん接続するPC側も3.0で無ければ意味はない…
「Pixelsize」 CMOSの1ピクセルのサイズ
CMOSセンサーの大きさ÷Resolutionで計算できる。
これが結構重要だと思う。
小さいと詳細な画像を得ることができるが暗い天体では不向き
≒惑星や月、太陽の系内天体向き
ざっくりだが、ZWOでは「Planetary Camera」と言うジャンル
大きいと暗い天体を撮影しやすくなるが微細な画像を得るには不向き
≒非常に広範囲の天体(DSO、アンドロメダ等)
ZWOでは「DSO Cooled Camera」ジャンルに分けられる。
※Cooledなのでほとんど全部冷却カメラになるが…
また、望遠鏡の口径(解像度)によっても、得られる画像が変わる
惑星撮影であれば、小さいもの(2~3.7μ)
DSO撮影であれば、大きいもの(3.7μ~)が向ていると思う。
結構、長くなりました…今回はここまでにします。
続きは、ちまちま書いていきます。