夢求む忘人 part1-1
Part.1. 防也
〝虫〟――。
十年以上前に忽然と現れた、超常の存在。
外見が昆虫に似ているため、そう呼ばれている。
〝虫〟は思春期の少年少女に寄生し、宿主の夢や希望を食らい、代償として超常の力を与える。
そうして〝虫〟に取り憑かれた者たちは――虫憑きと呼ばれた。
政府は特別環境保全事務局という機関を作り、〝虫〟の存在を隠した。
特環とも称される彼らは、虫憑きを捕獲し、あらゆる手段を用いて隠蔽を図った。現在では捕えた虫憑きを訓練し、在野の虫憑きを捕獲する組織として秘密裏に活動している。
ここはその特別環境保全事務局の管理下にある都市、葉芝市。
寄生された〝虫〟を殺された虫憑きは、「欠落者」という記憶も感情もないただ呼吸するだけの生きる屍と、命令を待つだけの人形となる。
その欠落者を収容する施設の一つがこの葉芝市――収容施設GARDEN である。
〝彼〟――十八歳の少年、飯吉防也(いいよしさきや)も収容された欠落者の一人だった。「だった」と過去形なのは、感情が戻った、つまり欠落者から蘇生したからである。
葉芝市は一つの都市を丸ごと施設にすることによって、欠落者に役割付けをしてそれだけでどの程度生活できるかを調査することができた。よってここには欠落者と、少数の研究者と協力者しかいない。またここの欠落者は、曲がりなりにも普通の生活をさせられているため物資は普通の町と同じぐらいある。
防也は手始めに支給された携帯で自分が欠落者になった日からおよそ五年たったことを確認した。その後に彼は、逃げよう、と思った。
この生き地獄から。
「この町にある金を集めろ」
防也はそう周りの欠落者たちに命令した。
欠落者は命令なら何でも従う。先程のように金を集めろという命令では金を集めるし、
やりたくはないが「死ね」と命令したらおそらく死体の山ができるだろう。
「さて、」
防也はある淡い期待を持ちながら確認をした。
「出て来い、芥(あくた)」
すると彼の手に黒く光る物体が現れた。
全体は扁平上で薄羽を持っている。足を四対、八本持っていることを除けば、ゴキブリに似ている。彼の〝虫〟だ。
「くそが、まだ憑いているんかよ。」
虫が死んだあとに感情が戻ったから、虫が現れないと思っていたが、欠落者から復活したらしたで虫も復活するらしい。
「ま、いるならいるで使えるしな」
防也はさっそく自分の〝虫〟の力を使う。見た目は変化ないが、能力は発動している。
「さてと、情報を集めましょか」
この時代、情報が無いと生きることができないと彼は知っている。
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ども燈蠊です。この作品は作者の独自の解釈でムシウタを書いたものです。
そのため原作にはないことも出てきます。そこんとこどうかよろしく。
ムシウタ小説第1弾 まずはプロローグ
ムシウタSS.
1.夢求む忘人
プロローグ
また朝が来た。今の時刻は午前七時ジャスト。〝彼〟はそこでぱちりと目を開けた。
今日の予定は高校に行き、帰りに買い物をするだけ。いつも通りだ。いつものように機械の歯車のような生活を送るだけ。退屈すぎて何もない。
開けたままだったカーテンからのきつい朝の日差しが〝彼〟の顔を照らすが、特に感じない。体を起こすと自分の顔が鏡から飛び込んできた。左右で長さの違う髪。左の頬にうっすらとあざがある。それしか印象が無い。何も感じない。
〝彼〟はとりあえず朝食、着替えなどの朝の準備をするために、ベッドから降りて立とうとした。
その時音がした。
ミシリッ、と。
〝彼〟がその音の正体を見たのは偶然であった。ただなんとなく向いてみただけだった。そしてその正体を見たとたん、
「………………アハッ。アハッアハハハハハハ、アアアアァァァハハハハハハハッ。アッハハハハハハハハハ、アッハハハアハーアーハッハッハー」
世界が、 変わった。
カオスカオスカオス
なぁ、今俺PSPのギレンの野望アクシズの脅威Vをやってるんだが、
……………………………………。
連邦編でνよりもZZよりもZよりも、
ペーネロペーとΞがロールアウトするってどういうこと!?
(Z計画前にロールアウト。ティターンズを6ターンで追い詰めました。)
まぁ楽だからいいけど。
)