あの日から12年の歳月が流れた
ユノは16歳
チャンミンは14歳
ずっとずっと見てきた
見守って
何年かはあどけない笑顔で笑うユノが可愛くて
でもいつからだったかな?
毎日毎日
神と並んで名前を呼ばれ続けて…
ユノの声が
子供から大人へと変わっていく頃には
オレは
ユノに『恋』をしていったんだと思う
それは叶うはずのない
不毛な恋だったけれど ―――
◆
「ジュンス!ジュンス!今!今お願い!!」
「え~僕まだそんなにうまく出来ないよ?」
「ちょっとだけでいいから!あ!ほらっ今!」
ボクをぐいぐいひっぱるジェジュン
あの子のために必死なんだなって思うと本当に可愛い
「わかったよ!頑張る!!」
そう言ってボクはいつも―――
◆
(YH Side)
(ブワっ―――)
「あ…桜吹雪だ」
手を掲げ桜を追った
自らに舞い落ちる花びらは微かに春の匂いを携えて目を閉じた
瞼に浮かぶ情景
「綺麗だ…」
うん!と頷きスンと鼻を鳴らした
きっと
きっと…
目を瞑っていると
「ユノ!」
ドンヘの声が聞こえてきた
「ドンヘ!」
親友の声に笑って答える
「相変わらず不思議なやつだなぁ」
「ん?なにが?」
訳がわからない
それでも
「お前がこの桜の木を通る度結構な頻度で強い風吹かねぇ?」
しかも毎年この季節と親友は言う
…言われてみれば…
「そう…かもしれない…」
「だろ?だろ?」
すごいなーきれいだなー!!!ってはしゃぐドンヘを横に
俺は空から見守られる何かを確認するように天を見上げた
◆
(その頃のJS Side)
JJ「ドンヘ!!!いい奴!!!オレの努力を…分かってくれた!!」
JS「違うじゃんジェジュン!ボクの努力じゃん!」
JJ「オレが頼んでやってもらってるからオレの努力じゃん!」
JS「そんなこと言うともうやってあげないからね!」
JJ「あ~!!!そんなこと言う!!」
JS「言うから!こんな個人的なことして見つかったらボクが怒られるんだからね?去年だってさ…その前だって…」あ~思い出しただけでこのあとだって何のおしおきが待ってるやら!
JJ「…ごめん」
JS「あ~!!ズルイよぉ!!そんな顔してぇ!!」
JJ「ジュンス…ごめんね?」
JS「あ~!!もうヤダヤダ!これだから・・・・・・・・・・・・・・ね」
JJ「なに?ぼそぼそと」
JS「もういいよ!あ、ユノが何か言ってるよ?」
◆
(DH Side)
「不思議かぁ…なぁドンヘ…」
「ん?なに?」
「信じるか信じないかはドンヘに任せるけどさ
俺…昔…『天使』に会ったことがあるんだ」
「天使?」
「笑わないの?」
「んー…」
ユノは嘘が嫌いだ
もちろんオレも
「誰にも言ったことなかったんだけどさ
ドンヘ、天使っているんだよ
すごく綺麗だった
助けてくれたんだよ
救われた
ドンヘ きっとあれが 俺の ―――」
見つめたユノの瞳は
誰かを追うように桜舞い散る空の遥か先を見上げ
「『初恋』だったのかもしれない」
そう言った
オレの親友は『天使』に恋をした―――らしい
まるでおとぎ話のような話
でも 天使のような親友にはピッタリの『初恋』
実ることのない不毛な恋は『初恋』という名の鉄則なんだろうか?