幽明遥けく隔つとも -25ページ目

幽明遥けく隔つとも

下手の物好きでユンジェ小説頑張ります!

あの日から12年の歳月が流れた


ユノは16歳

チャンミンは14歳


ずっとずっと見てきた

見守って


何年かはあどけない笑顔で笑うユノが可愛くて

でもいつからだったかな?


毎日毎日

神と並んで名前を呼ばれ続けて…


ユノの声が

子供から大人へと変わっていく頃には


オレは


ユノに『恋』をしていったんだと思う


それは叶うはずのない

不毛な恋だったけれど ――― 





「ジュンス!ジュンス!今!今お願い!!」


「え~僕まだそんなにうまく出来ないよ?」


「ちょっとだけでいいから!あ!ほらっ今!」

ボクをぐいぐいひっぱるジェジュン


あの子のために必死なんだなって思うと本当に可愛い


「わかったよ!頑張る!!」

そう言ってボクはいつも―――




(YH Side)


(ブワっ―――)


「あ…桜吹雪だ」

手を掲げ桜を追った


自らに舞い落ちる花びらは微かに春の匂いを携えて目を閉じた

瞼に浮かぶ情景

「綺麗だ…」

うん!と頷きスンと鼻を鳴らした


きっと

きっと…


目を瞑っていると

「ユノ!」

ドンヘの声が聞こえてきた


「ドンヘ!」

親友の声に笑って答える


「相変わらず不思議なやつだなぁ」


「ん?なにが?」

訳がわからない


それでも

「お前がこの桜の木を通る度結構な頻度で強い風吹かねぇ?」

しかも毎年この季節と親友は言う


…言われてみれば…


「そう…かもしれない…」


「だろ?だろ?」

すごいなーきれいだなー!!!ってはしゃぐドンヘを横に

俺は空から見守られる何かを確認するように天を見上げた









(その頃のJS Side)


JJ「ドンヘ!!!いい奴!!!オレの努力を…分かってくれた!!」


JS「違うじゃんジェジュン!ボクの努力じゃん!」


JJ「オレが頼んでやってもらってるからオレの努力じゃん!」


JS「そんなこと言うともうやってあげないからね!」


JJ「あ~!!!そんなこと言う!!」


JS「言うから!こんな個人的なことして見つかったらボクが怒られるんだからね?去年だってさ…その前だって…」あ~思い出しただけでこのあとだって何のおしおきが待ってるやら!


JJ「…ごめん」


JS「あ~!!ズルイよぉ!!そんな顔してぇ!!」


JJ「ジュンス…ごめんね?」


JS「あ~!!もうヤダヤダ!これだから・・・・・・・・・・・・・・ね」


JJ「なに?ぼそぼそと」


JS「もういいよ!あ、ユノが何か言ってるよ?」









(DH Side)


「不思議かぁ…なぁドンヘ…」


「ん?なに?」


「信じるか信じないかはドンヘに任せるけどさ

 俺…昔…『天使』に会ったことがあるんだ」


「天使?」


「笑わないの?」


「んー…」

ユノは嘘が嫌いだ

もちろんオレも


「誰にも言ったことなかったんだけどさ

ドンヘ、天使っているんだよ

すごく綺麗だった


助けてくれたんだよ


救われた


ドンヘ きっとあれが 俺の ―――」


見つめたユノの瞳は

誰かを追うように桜舞い散る空の遥か先を見上げ


「『初恋』だったのかもしれない」

そう言った



オレの親友は『天使』に恋をした―――らしい

まるでおとぎ話のような話


でも 天使のような親友にはピッタリの『初恋』


実ることのない不毛な恋は『初恋』という名の鉄則なんだろうか?