少しときを戻して
彼らが元服したころのお話をしましょう
ジェジュンは『太子』として生まれましたが
その実ほとんど継承権はなく
理由は上に5人もの兄がいるからでした
全員が異母兄弟という
まぁこの時代珍しくもなんともないではありましたが
ジェジュンは一番末の子で
母君も身分はあまり高いほうではなかったということもあり
兄たちや義母にもないがしろにされ
屋敷ではさびしく・・・
「きゃははは~♪」
「こらジェジュン!!!!」
さびしく・・・
「また怒られますよぉ」
「ほっとけほっとけ~」
え~・・・
だから・・・
さびしくね?
「ユノ!ほら!鬼ごっこしよ♪」
「もうやらない」
「なんでだよぉ!」
「元服したから!」
「・・・ば~か」
「・・・」・・・無視
大人になったんだから・・・
「ば~かば~か・・・」
「・・・」・・・我慢
俺は大人になったんだから・・・
「「「ば~かば~か」」」(在・俊・有)
「・・・・・・ぬぁああああああああああ~!!!!」
ユノが3人を追いかけ始めた――
「は~い♪ユノが鬼ね~♪」
「「わ~!!!逃げろ~!!」」
「ふっ・・・子供ですね・・・」
僕はやりませんよ?元服したんですから・・・
って・・・お??いつの間に
ユノが目の前に??
「はい、次チャンミンな!」
肩…ポンって―――
「いや、僕はやりませんよ?夕刻までにこの文を・・・って
ユノ!!!」
すっごく速い―――
「・・・ふっ・・・僕を怒らせたら怖いって知ってるでしょ?
さっさと終わらせて
僕は仕事に戻りますよ・・・
うぉりゃ~~!!!!待てこら~!!!!!」
え~寂しく…
・・・はなかったようです・・・ね?
毎日が寂しい(はずの)宮中で
毎日5人でこんなふうに過ごしておりました
母君は亡くなり太子としても位置は下位
それでも在中は幸せでした
4人の幼馴染がいるから
4人がそばにいてくれるから
たとえお前は一人ぼっちだと言われ続けても
一人ではないことは分かっていたから
ジェジュンは幸せだったのです
ずっとこのままでいられればいい
皆そう思っておりました―――