幽明遥けく隔つとも

幽明遥けく隔つとも

下手の物好きでユンジェ小説頑張ります!

Amebaでブログを始めよう!

東方村への移動が済みただ平穏な日々が過ぎていきました

初めのうちは皆この生活を楽しんでおりました

「川だぁー!!!!」
「魚だー!!!」
「取り放題ですね!!」
「いいとこじゃん♪」
「そうだなー」

一カ月

「楽しいねぇ!!!」
「楽しいね、ジュンスぅ」
「遊んでばっかりでいいんですかね?」
「いいんじゃない?ねぇ?ユノ」
「そうだな、ジェジュン♪」


二カ月と過ぎ

「ちょっと…暇すぎない?」
「いいんじゃない?ダメなの?」
「飽きましたね…畑も作ったし、別段することもありませんしね…」
「んー幸せだよね?ユノ」
「俺はジェジュンが幸せなら幸「あーわかりましたよ…」」


そしてついに一年という歳月がたとうとしていました

『自然に溢れたこの村が第二の故郷になるだろうと
平凡でも普通の生活を手に入れよう』

そう確かに望んでいたはずなのに


この生活が…ただ5人でいることが幸せだと感じていたはずで

ジェジュンを跡継ぎ問題から解放したいと

ジェジュンが笑ってくれるならそれだけでいいと…

そう…願っていたはずなのに…

なぜこんなにも寂しいと感じるのか…

なぜこんなに…物足りないと感じるのか…


JS「暇だね~…」

CM「暇ですね」

ただ一日一日がゆっくりと過ぎていきました

YH「魚もとりあきたしな」

YC「ね~…女の子もいないしね~」

「「「なんだそれ~」」」
ユチョンの冗談にも皆力なく笑っておりました

―――5人は口にこそ出しませんでしたが皆分かっていました

ここには守るべき者がいない

ただ他国に土地をとられないよう設置された城壁を守るだけ
その名目すら名ばかりで…

愛すべきものたちが余りに少なすぎました

愛馬を世話しながら優しく笑うユノ

いつも子供たちに歌を聞かせては嬉しそうにしていたのに、今はもう口ずさむだけになってしまったジュンス

それを子守唄がわりにして寝ころぶユチョン

書物を開けたままで全く先に進まないチャンミンの目は遠い故郷を見ているようでした

ジェジュンはそんな4人の姿を痛々しく見つめ悲しそうに笑っていました

(あれだけ才能のある4人を…自分のせいでこんな小さな村にとじこめてしまっている…

いいのかな、これで…ほんとに…)

JS「ねぇ~チャンミンいいの?」

CM「なにがです?」

JS「ここで仕事がちゃんとあるのってチャンミンくらいでしょ?」

書記官のチャンミンだけは文を書いたり整理をしたり、名ばかりですがジェジュンの教育というものも任されておりました

CM「…あんな少ないもの…もう終わりましたよ」

開いていた書物をパタリと閉じチャンミンはまた遠くを見つめました

そんな折

チャンミンの母君から文が届きました

それはそれは簡略な文

そこには

現在の国の様子が書かれておりました

五人が出ていってしまってからの国はそれはもう光が無くなってしまったかのような静けさだと

村はずれまで行き届いていたはずの食糧も不足し『飢餓』が起きてしまっているということ

王の独裁が―――始まってしまったということ

帰ってきてくれという一文は無くとも

その文を読んだだけで皆まで言わずとも理解できたことでしょう

誰一人口を開こうとはしませんでした

YC(国に暮らす仲間は大丈夫だろうか…)

JS(子供たちは…)

CM(父君…母君…妹たちは無事なんでしょうか…)

皆馳せる気持ちは同じだけれど

言葉には出来ませんでした

自分たちが選んだ道を間違いだとは思いたくなかったのです

決してそれが仕組まれた宿命故に選ばなければならなかった道だとしても―――

でもジェジュンは…

三人の横顔があまりにも悲しげで

申し訳なくて…いたたまれなくて…

逃げるようにその場をあとにしました―――

そんなジェジュンにいち早く気づいたのはやはりユノ

三人も気づきましたがここはユノに任せることにし

目配せだけして二人を見送りました

「ジェジュン」

ユノの言葉にも反応はありません

「…ジェジュンア」

背中から抱きしめられたぬくもりだけの分だけ…

その暖かさの分だけ

ジェジュンは涙が溢れて止まりませんでした

「どうしてこうなったんだろう…」

言っても仕方のない

やり場のない思いが言葉になってこぼれ落ちました

「オレが国からいなくなればそれで良かったんじゃないのか…」

どうしてやることもできないもどかしさに

ユノもそしてここにいない三人もつらくてつらくて

大きな宿命を持っているジェジュンを

ただ抱きしめてやることしかできない自分に

腹をたてるしかありませんでした

ユノには親も兄弟もいませんでした

三人の仲間が全てで

この腕の中にいるジェジュンが全てでした

だから―――

YH(俺だけが幸せだったのかもしれない…ここでは俺だけのジェジュンでいてくれた

…でもこれじゃダメなんだ

   守るべきものは―――)

「ジェジュン 帰りたい?」

あの場所に

お前が帰りたいと願えば

俺たちはいつだって動いてやる

お前一人に答えを求めるのは間違ってるだろうけど

お前が一言…

願いを言えば

「ユノ…帰りたくない…でも ―――」

いつだって…俺たちは―――

「帰りたい…」

抱え込んだ腕に力を込めてジェジュンを抱きしめた

俺よりも少し小さい体が

小刻みに震えてた

あの場所に帰るということがどういうことなのか

俺もジェジュンも皆も…イヤという程わかってた―――









※予約投稿しております♪( ´▽`)
コメント、メッセージいただいてるのに中々返せなくてすみません/ _ ;
ゆっくりお返しにまわります♪
いつもありがとうございます☆

アチャ♪