アタシはきっと

泣きたかったんだ。


アタシはきっと

泣けなかったんだ。





ユウタロウさんがブルースハープを吹いた瞬間の出来事だった。


タカスィ~のそれが蘇って

涙が勝手に溢れ出した。


あぁアタシはこんなにも好きだったんだ。


哀しい歌なんて一つもなかった。

哀しい曲なんて一つもなかった。


心に結び目が一つだけある


ただ

アタシはきっと

泣きたかったんだ。


哀しいのか

うれしいのか

淋しいのか

楽しいのか


全然分からないまま

ただヒトリデニ涙が溢れ続けた。


なぜ『プロペラ』だったのか

なんとなく分かる。

漠然と分かる。


ずっと

アタシはきっと

泣けなかったんだ。


数ヶ月の間に

いろいろなことがありすぎて


泣きたかったんだ

泣けなかったんだ


泣けばいいさ

ワタシのために。


溢れるに任せて

流し続けた


声一つ漏らさずに

泣き続けた。


【人間バカ】で蘇り

アタシは笑顔になった。


ザ・茶番はいつも

こんなふうにアタシを救ってくれた気がする。


最後に

【ビンテージ】ありがとう。