11月28日。
旅12日目は、遺跡ツアーをします。
ツアーは、古代都市遺跡ブラレジアとドゥッガをまわろうというもの。
日本からトラベルサンでツアーを申し込んでいったんです。
というのも、どちらも自分たちで行くには非常に行きにくく、電車とバスとルアージュの乗換えがたくさんあるし、その乗換え時間がちょうどよいかというと、そうでもなさそうな。
なので、どうしようか悩んでいたときに、ちょうどトラベルサンがキャンペーンツアーをしていて、100ユーロで3人を連れていってくれることになったのです。
ツアー料金としては、かなり安い!
ピックアップは朝8時。
朝食をしっかり食べて、ドライバーがチュニジア・パレス・ホテルに来るのを待ちます。
(実際は、あっという間に到着して、待ってもらっていた)
ドライバーさんは、超イケメンのお兄さん。
しかも、車が新車で超キレイ。
助手席に座り、後部座席のりっちゃんとあこたんには申し訳ないけど、
ずっと彼の横顔を見つめていました。
なーんて。(いや、結構ほんとうに)
電話でトラベルサンのマダムから電話がかかってきたとき。
(トラベルサンは、必ずドライバーに電話をして、私に代わって安全確認をしてくれます)
電話を出た彼は、
「ボンジュール マダム、・・・・ウィ、マダム」
と、一連の流れが超クール!
というか、彼はチュニジアでは稀に見る、クールガイ。
すこしも話かけてくれないです。
(チュニジア人は陽気で人懐こく、おしゃべりだというのに)
私たちが、車内で、
「アラビア語で太陽って・・・、あ、シャム、シャミ、シャミス?」
「えー、、月はカメラ? カマル?」
「じゃあ、星は・・・」
と話し合っていたら、お兄さん、くすっと笑って
「シャムス、カマル、ネジマ」
と教えてくれたし(でも、それを言ったらまた無口に)、あこたんが後部座席で鼻水が止まらない状態になっていたら、
「スミマセン、ドウゾ」
と言って、ティッシュをくれました。
いやー普通~~~~のことですよ、わかっています、でもお兄さんがやると違うんだなぁ。
素敵! でした!
(私たちの失態は、このお兄さんの写真を撮らなかったこと。
いえ、かっこよすぎて撮れませんでした)
そんなこんなで、3時間ほどかけて、ブラレジアに到着です。
現地ガイドさんについて、散策します。
すごいなあ。
ここ一体の建物は、大地震によって崩壊してしまったようで、今地上に残っているのはごくわずか。
それでも、当時の人々の生活を想像すると、一気にタイムスリップしちゃうような感覚になる。
大きなつくし?
あこたんが、小さくなったのか。
まるで不思議の国のようです。
いよいよ、古代都市の中心へ。
ここでは、猟師の家とか、お金持ちの家とか、いろいろ見ることができます。
そして、なんともすごい地下建築!
そうなんです、ブラレジアは「古代地下都市」として有名なのです。
暑い夏は地下で生活していたようです。
かなり、立派な地下です。
地下に降りてみました。
ひとつひとつ部屋になっており、実際に使われていたであろう情景が目に浮かんでくる。
素晴らしかったのは、建築物だけではなくて、モザイク画。
床が、ほとんどモザイクになっていました。
ブラレジアは、紀元前2世紀のヌミディア王国時代から、ローマの属州となったり、ビザンチン帝国の影響をうけたりしていた歴史があります。
なのでモザイクは、その時からのものらしいです。
猟師の家や漁業の家には、たとえば家畜だったり、タコとかイカのモザイク画があったりします。
モザイクの多くは、はじめに寄ったバルドー美術館に保管されているようですが、床に敷かれたモザイクはかなりそのまま残っています。
このハートみたいなの、バルドーでみた!!
そして、ブラレジアでお金持ちだったという、アンフィトリテの家では、地下がまた素晴らしい。
オーブもいるし。
シェル型の噴水(だったかな)。
地下ということもあり、保存状態が非常にいい。
トリトンとアフロディーテのモザイクです。
色がとても綺麗に出ているし、迫力がある。
博物館でもなく、当時のままの状態で観られるがすごく感動しました。
すばらしい。
それから、入口近くに戻ってきて、ユリア・メムニアの浴場を見学。
ここは、劇場です。
演劇が行われていたそうです。
今は、チュニジアンボーイズがサッカーをしていましたが。
って、遺跡でやっていいの?
それにしても、ほのぼの。
時空を超えて、ここで生きた人たちと触れあえた気もしました。
かなりお腹が空いたので、途中でランチをとりました。
次に着いたのが、ドゥッガ遺跡です。
ドゥッガは、非常に保存状態が良く、ローマ・ビザンチン複合遺跡として世界遺産に登録されています。
たしかに、保存状態が良いと思いました。
入口は、まずは劇場からスタート。
夏などは、ここでフェスティバルが行わるようです。
すごいな、遺跡でイベントなんて!
わーい。
神々しい光だねーって思っていたら、本当に綺麗な光の中にいるような、そんな写真が撮れたよー。
ドゥッガのシンボルは、あの神殿キャピトルです!
近づくと、本当にすごい迫力なんです。
レプリカではありません。
すべて、本物です。
高さ8メートルはあるそうです。
この神殿には、ジュピター神、ジュノー神、ミネルヴァ神の3神を祀っているとか。
ドゥッガ、広すぎて、すべてまわりきるのは、無理です。
なので、ポイントだけ観ることに。
ローマ人の住居跡です。
別の神殿があった場所から、キャピトルを眺める。
いやーすごい、存在感です。
だんだん、太陽が顔を出すようになって、緑の色が最高に美しくみえました。
遺跡も、張れると雰囲気が違うな・・・。
ドゥッガでも、約2時間ほどかけてまわりました。
でも、一部しか見れませんでした。
そうそう、ずっと風が強かったです。
冬になると、吹雪くこともあるそうです。
間違いなく、チュニジアで一番素晴らしい遺跡だと思いました!
(って、すべてを見たわけではないですが)
帰りも、さらに2時間くらいかかります。
しばらく、ずっとオリーブ農園がつづきました。
高速を使って帰ります。
夕日が沈みました。
ホテルに戻ってからは、あこたんが風邪気味だったので、ホテルに残し、私とりっちゃんで買い出しにでました。
大好きになった、こっちのヨーグルトを買いましたよ。
さぁ、29日でラストチュニジア! 30日が帰国なのです。