どうも、R6S、絶賛どハマり中のヲタ株です。

さて、12月7日、メトロポリタン美術館にて展示中のバルテュス作、「夢見るテレーズ」が性的、ロリコン的であるとの理由で撤去の署名運動が行われ、相当数の署名が集まっているという報道を目にしました。
まぁ最近の流れで、おパンツ丸出しのロリータを展示すればこうなることは明白でしょう。署名数に関しては反対署名が無い以上参考になりません。

さて本題です。
真の芸術性とは、異常性から産まれるものだと思っています。(私の思う真の芸術性とは、オリジナリティ。つまり、本来は自分の心、魂で産んだものなら、全て、と言うことになります。)

大衆向け、拝金主義的な作品が芸術ではない、とは言いませんが、異世界なんたらなどのコピー商品のようなものはタイトルを聞いただけでため息が出ます。

異常性というものは、平均値から大きくかけ離れたもの、となります。
マイナスとされること(本来はマイナスな事などないはずなのですが)も異常性です。
しょぼい言い方をすれば個性とも言います。
「しょぼい」(方言だったらすいません)と言ったのは、個性などという生ぬるいものでは真の芸術は生まれないからです。
表に出さずとも、何かしらの激情を内から作品へとぶつける、おとしこむ。
そうした時出来上がるのは、他人からの評価は伴わなくとも、あきらかに自分の分身という実感を伴ったものなのです。

あまりにも異常性を排除することは、それに触れ触発され自分の感覚を広げる機会をなくしてしまうことになります。
(話はそれますがそういう意味でテレビ番組のクレイジージャーニーは良かったです。船で生活する一族とか凄いです。)

なのでヲタ株的には(一握りの天才以外の)芸術家の為にそろそろ口をつぐんでほしいというところです。

さてさて、最後に、これは公開しようか迷ったのですが、今回のテーマが芸術家の育成、的なところがあるので、公開しようと思います。

僕の衝撃を受けた作品や事実です。
閲覧注意です。あと実生活では口にしない方がいいものもあります。あと作品紹介の表現も少しキツイです。自己責任でお願いします。
若干ですがあらすじ程度のネタバレ含みます。

↓では、よろしければずっと下へどうぞ




























小説
家畜人ヤプー
スカトロ雑誌で連載されていたらしい伝説の小説。日本三大奇書と呼ばれたりする。戦後の日本で大使館に立てこもり最終的に割腹自殺した三島由紀夫をして、戦後最大の奇書と言わしめた。作者の本名、素顔等未だ公開等されておらず、そこからも内容の凄まじさを想像できるでしょう。
舞台は冒頭は発刊当時の現代で、すぐに未来へとタイムワープします、現代の日本人が実は未来世界で食肉、エネルギー替わりの奴隷(正確には完全にモノ扱いなので奴隷ですらない)、骨格を改造され生体家具、などとして扱われるというもので、グロテスクなものに耐性があったと思っている筆者も1巻読む間に何度も吐き気を催し、読むのに時間がかかりました。ですが、SFとして見た場合としては一番と言ってもいいくらい良く出来ています。異常性は言うことなし。表現の自由、とはこういう事か!と、衝撃を受けました。


事実
メキシコの麻薬カルテル

当たり前のことですが、戦国時代の日本では命はとても軽く扱われていました。吹けば消える、吹けば消せるようなものです。その中で生活する心情を推し量るすべを持ち得ませんが、現代で同じ環境を作っているいくつかの事実のうちの一つが、メキシコの麻薬カルテルです。
有名ですね、警官の首を切ってパトカーの上に並べたりするアレです。
検索してみてください。地球上で起こっているんですよね。涙が出ます。

彼らマフィアの居る街は、市長がいませんでした。
損なことしか無いからです。
ある日それではダメだと、女子高生が市長になってマフィアに不利な方針を打ち出しました。
漫画やアニメならヒーローが助けてくれるでしょう。奇跡のような偶然が、良心が、希望が味方してくれるでしょう。
そんなことはありませんでした。

漫画家
冨樫義博

まぁ凄い人なんですが、今回は作品がすごいとかいう話ではなく、「追い込まれた方がいい作品が生まれる」という事です。セルフで異常性を持たせるということですね。(プロの漫画家の場合担当が追い込んでくれるんではないでしょうか?)
冨樫義博が、メンタル的にヤバかった時期を挙げてくれています。
幽遊白書の最終期、ハンターハンターのヨークシン編です。(若干うろ覚え)

多分冨樫は、キャラクターとシンクロするタイプの漫画家で、こういうタイプの人は大量生産に向きません。2度とも単行本を見れば分かりますが、研ぎ澄まされた刃物のような絵を書いています。個人的には幽遊白書の最後期の絵が一番好きです。

とりあえず3つ上げました。最後のは余計だった気もしないでもないです。
色々体験、見聞きする中で、どんどん上書きされるのですが、今のところ一番上に上書きされているのは家畜人ヤプーです。作家なら必ず読むべきだと思います。言ってみれば創造物の限界(と自分で思っているところ)をぶち破ってくれます。

皆様に良き創造ライフ。
ではまた。