私は、国が指定している難病の強直性脊椎炎という病気に犯され、
認定患者になっている。
この病気、椎間板の中にある腱や靭帯が、
新陳代謝により再生される際、
本来の柔らかさを持って再生されず、
硬い状態へ変化してしまうという厄介なもので、
自身の脊椎は、
本来フレキシブルな状態で曲げられるものなのに、
錆び付いた蝶番のごとく
硬く動かなくなっていくという病気なのだ。
でも、
いくら錆び付いてしまった蝶番といえど、
油をさして、少しずつ動かせば、
可動範囲が広がるのと同じように、
自分の脊椎を動かすことで、(激痛が走りますが)
いくらかでも可動範囲を維持できれば、と思い、
極力動くようにしている。
さて、ただ動かすだけでは、激痛が伴うものの、
陶芸のろくろを回している時は、不思議と痛みを感じなく、
作品作りができるので、リハビリのつもりで、
実家の倉庫内でろくろを回している。
今日は、2週間かけて作った花瓶の素焼きをするため、
早朝から実家へ行った。
素焼きには、5時間から7時間かかるので、
その間に、鋳込み用の石膏型を作ることにした。
鋳込みとは、石膏の外型に泥水(泥漿 でいしょうと読みます)を
流し込み、石膏の吸水性によって、30分くらい
泥漿を入れておくと、5mm厚くらいの粘土の壁ができ、
その後、余った泥漿を取り除いて干しておいて、
型から抜くと、作品ができるという、やり方です。
たまたま、ローソンで売っていた300円くらいの
アイスクリームの器が、型になりそうだったので、
カップの下側を用いた、カップ用の型5つと、
ふたの方を用いた、小鉢用の型5つを作った。
最初、粘土の塊にカップやふたを押し込み、
富士山のすそ野のように円錐形に粘土を削り、
この作業を10回やった。
その後、型がすっぽり入る、大きな湯飲み茶わんのような
器を1個ずつ作り、そこへ、水に溶いた石膏を流し込んだ。
ただ、そこからが時間との競争になってしまったのである。
というのは、石膏がドロドロしているうちに、
一階の水道のあるところで、
余った石膏を大量の水で流さないと、
硬い塊になってしまって大変なことになるのです。
石膏型は10個作ったので、
二階の作業場から、一回の水場までを
10往復するという、予想もしなかった運動を
する羽目になってしまいました。
また、途中で、囲いの器が破れて、
石膏が流れ出すというハプニングに見舞われ、
水を飲むこともせず、タバコも吸わず、
3時間から4時間ほど、
ひたすら二階と一階を移動しまくっていました。
時々、素焼きをしている窯の温度を見たりしていたので、
万歩計を調べたら、一万歩をクリアーしていました。
自宅に戻ってからも、
作った石膏型のバリを削ったり、
底を均して水平に置くことができるよう
手を加えていたりして、
一通りの作業後、やっと水を飲んだら、
今度は食欲が減衰し、
夕食を食べた量も、普段の半分くらい。
風呂に入って、ひと汗かいたら、
途端に腰痛が気になりだしてしまい、
ハップ剤を貼って、凌いでいます。
毎日、このくらいの運動量をこなせば、
1日に2~3kgくらい減量できるかもしれません。
自分にとっての陶芸の作業は、
自身のリハビリのつもりでやっているので、
やっている時は体がきついとかは思わないものの、
後になって、体に激痛が走るのです。
この後は、6日に窯出し、施釉をして、
7日~8日にかけて、1230℃の温度になるまで
本焼きをする予定です。
高音域での窯の中の温度を上下均一になるよう、
練らす作業だけでも4時間~5時間かかるので、
今度の土日は、心にゆとりを持って、
ひねもすのたり、のたりかな、の心境で
本焼きをしたいと思っているところです。
いま、1時間近くかけてこの文を入力し終わりました。
ハップ剤が腰にひんやりと効いているため、
あまり痛みを感じません。
でも、床に入るために
姿勢を変える時、
いつもくるんだよなぁ
グキッと。

