こんにちは、事務局のAです。
TVなどを見ていて、自分が知っている場所が映ると、
「あっ、これ、あそこじゃん!」
と思い、何となく気持ちが上がることってありませんか?
ドラマでも、映画でも、小説や漫画でも、何なら情報番組でも、何か嬉しいというか、楽しい気分になってしまいます。
いわゆる「聖地巡礼」は、自分が好きな著作物などに縁がある場所(=聖地)を“わざわざ訪れる”わけですが、知っている場所が作品に取り上げられているというのは、聖地を最初から知っているという事なので、どことなく優越感を感じられるのかもしれません。
特に、知っている場所が舞台になっている小説を読むのは、本当に楽しいです。
情景がリアルにイメージできるだけでなく、突っ込みどころが見つかったりする楽しみもあります。
そのため、どこかに出かけると、その地をモデルにした作品が何かないかと探してしまうようになりました。
酸ヶ湯が舞台になっている作品を探すと、1957年に発表された松本清張の短編「白い闇」という作品があったので、帰ってきてから読みました。
「白い闇」は、仕事で東北方面から北海道に出張していた夫が失踪し、妻がその行方を捜すという話で、作中、酸ヶ湯温泉に宿泊するシーンがありました。
―― 酸ヶ湯は山に囲まれた窪地のようなところにあった。大きいが鄙びて古い宿がある。これ一軒しかないのである。通された部屋に、明治の文人大町桂月の書が掲げてあった。
確かに、酸ヶ湯は山に囲まれた大きい一軒の宿があり、私もそこに宿泊しました。

施設の一部が改修中でしたが、建物は全体的に相当古い感じがしたので、1957年の作品発表当時の雰囲気が残っているのではないでしょうか。
しかし、部屋に大町桂月の書はありませんでした。
廊下などに、棟方志功の書画が沢山飾られていたイメージです。

それにしても、電話がダイヤル式だったのには驚きました。
チェックインの際、
「何かあったらフロントへお電話を」
と言われましたが、電話の使い方が分からない人もいるのではないでしょうか。
―― 「硫黄の匂いが強い湯ですよ」
これは本当でした。

宿で着ていたTシャツを洗濯したのに、まだ硫黄の匂いが残っています。
登場人物たちもきっと、衣服に硫黄の匂いが染みついたに違いありません。
しかし、この話のクライマックスは、十和田湖だったんですよね。
そちらまで足を延ばさなかったので、「水の色が異様に蒼い」のは見る事ができませんでした。
まぁ、“聖地巡礼”ではないので仕方がないのですが、ちょっと残念でした。
―― 港に来たとき、青函連絡船の黄色い煙突が、……(以下略)
というのは、この船の黄色いイメージが近いのかなぁと思いました。

ちなみにこの青森駅は、1992年にラドンに破壊されていました。
聖地巡礼も良いけれど、見知った風景が何かの「聖地」だったことを発見するのも、また一興だなと思います。
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