アイメイクではまゆ毛の美しい形は顔や瞳の魅力を引き立てます。

どんなまゆ毛が美しく、魅力的と感じられるかは、
その時代や場所の文化によっても色々に移り変わってゆきます。

ナチュラルメイク主流の最近では、
個性を生かし、ほどほどに整えた、ナチュラルなまゆ毛が人気です。

日本の文化では、明治時代にお歯黒が禁止されたときに、
江戸の文化でもあった眉を剃る習慣も禁止され、
若々しさは自然な眉で、といういうのが謳い文句となっていたようです。

今よりも着物の文化が根付いていた
大正デモクラシーの時代には、
洋装と和装とでまゆを描き分けるメイクが盛んでした。

洋服のときには直線に近いまゆが好まれたようです。

戦後、ビビアンリーやオードリーヘップバーン、
日本人のモデルの山口小夜子など、
その時代を彩った女性のまゆ毛の形も、アイメイクに大きな影響を与えました。

オードリーヘップバーンは、いきいきして大きな瞳の上に、
濃く太く明瞭なまゆ毛がのっかていました。
山口小夜子の登場も印象的で、
直線的で細い眉と神秘性のあるアイメイクでした。

まゆ毛のメイクは、アイシャドウやアイライナー、
マスカラなどほかのアイメイクとのバランスの中で考えたいですが、
あまり作りこみすぎないほうが好印象です。

基本的なメイク方法は、
まゆ毛が長いと全体の印象が重くなりますので、
小さなハサミで少しカットします。

髪の毛が細く柔らかい質の人は、まゆ毛も同じですので、
特にハサミで整えなくても柔らかい印象がある場合もあります。

色をのせる場合には、アイブロウライナーをうまく使って、
眉尻のほうを細くするように描くとすっきりと繊細な印象になります。