一リットルの涙の曲を聴きながら
知らない間に、時が過ぎていたのを感じた。
自分の、自分たちの時代はもう、とうに過去の
ものになったのだな、と感じた。
ラジオから流れる曲、HMVなどに行っても、
日本人の曲も、歌手も、ほとんどわからない
自分に驚いた。
大学を卒業してから、まともに音楽を聴く時間も
なく、焦燥感だけを強く感じて流れていた自分。
視聴コーナーのヘッドホンを耳にあてても、曲が、
歌詞が、心に響かない。
きっと、「若者」にはそれらは届いているのだろう。
作っているのは同世代なのに。
「流れた」時間は取り戻せないし、寂寥感もあるけれど、
それを、そんな気持ちを抱えながら、生きていこう。
同じ歳は、「谷間」の世代かと思っていたけれど、
そうでもない人もいる。
私も、進みたい。痛みに心が引き剥がされながらでも。