バスの中で
近所の同級生のおばさまにあった。
世間話をしながら、おばさまの娘の話になり、
同級生は国に勤めていて、そこのお金で、
学校に通っているらしい。羨ましいような、
でも、きっと大変なんだろうな、とも思う。
プレッシャーとか、義務感とか。
命削って働いて、みんな、何を求めているんだろう。
生きることを、自分たち自身の手で、
苦しめている気がしてならない。
そんなことをしても、誰も楽にはならないのに。
未来のヒカリを鈍らせて、僕らはどこに行くのだろう。
コドモの世界を破滅させ、僕らは何を得るのだろう。
僕には、分からない。分からないと言って、逃げて
いるだけなのだろうけれど。