ピストンズがどうも,しっくりきていない.ビルアップスとアイバーソンのトレード以降,戦術の方向を模索しているようなゲームが続いている.そもそも,GMのディューマスはこの時期にトレードをする必要があったのだろうか.ビルアップスを放出したと言うことは,後継のポイントガードPGである,スタッキーを育てる意味があることは判る.ただ,スタッキーはどちらかと言うと,スコアリングPGであり,パートナーがアイバーソンだと噛み合いは良くない.アイバーソンは,希代のスコアラーだが,ボールを常に持っていなければ得点のリズムが出ない選手である.シクサーズ時代の成功は,若さとスノウと言うパートナーに恵まれたことだった.アイバーソンを使うことによって,弾き出された形になったのがハミルトンだ.驚愕のスタミナを持ち,安定したシュートによって点弱は取ってくれる計算できるプレーヤーだ.一時,ジャズのブーザーとの交換が話題に上ったが,近年のブーザーの健康状態を考慮すればリスクは高い.2000年以降,安定してポストシーズンに進出できるチームを築いてきたディューマスの腕案は評価できる.彼の優れた点は,可能性を持ちながら開花できなかった選手を育成し,且つ,チームを強くしてきたことだ.ビルアップス,ハミルトン,ベンウオレス,ラシャード ウオレス,彼らは皆なディューマスの元で成長しピストンズを支えてきた.今シーズン前半も少し兆候の見えた選手がいた.クゥワミ ブラウンだ.“ジョーダンの大失敗”と言われた元ドラフト1位が,ようやくものになるか・・と言う兆しを見せたところに,アイバーソンに加入によってウオレスがセンターになり,その結果,ベンチに押し出されたしまった.スコアラーが欲しかったことは理解できる.しかし,ピストンズの十八番である,ディフェンシブバスケトには,突出したスパースターはいらない氣がする.他チームで出場機会に恵まれず,ちょっと燻っている選手の方がチームカラーに合ったかもしれない.それよりも,このチームにはブラウン以外にも若い,マクシエルやジョンソンと言った活きの良いビッグマンがいる.そんな彼らにとって,ウオレスとフロントコートを守るのは大変な苦労だ.ウオレスは,身長が6-11で,センターもできる体格だが,ポストプレーを余りせず,スリーポイントを好む選手だ.そのため,ゴール下の戦いでは,おのずともう一人,若いビックマンが必要であり,その負担も増える.昔からNBAにトレードについての格言がある,ビックマンとガードプレーヤーは代えてはいけないと言うものだ.だがどうであろう.ビルアップスの契約条件が許せていれば、彼を残してウオレスと将来が嘱望されるような若手2名を変える手もあったのではないか.ヒートやらラプターズなどは,OKしてくれた気がする.カリーは大変な時にヘッドコーチを引き受けた.もう少し早いか,遅い方が,自分の色を出せたような気がする.就任のタイミングはとても重要である.