今年のNHLのオールスターは,北米ホッケー発祥の地とも言える,モントリオールで開催された.カナディアンズの100周年記念を兼ねた今年の大会は,例年と同様,「ノーディフェンス」,「ノーボディチェック」,「(ノー)ゴーリエへの首から上へのダイレクトショット」,「大量点対大量点」,そして「地元のスター選手(コバレフ)MVP」と言う,お決まりのストーリーで幕を閉じた.それでも,ホッケーをこよなく愛する”ハブス”ファンの強いサポートで,盛り上がりを見せた中で閉幕した.しかし,今年のオールスターは,180万票もの票を得た,スーパーマリオの伝承者,であるクロスビーを始め,多くのスター選手が,オールスター明けの緒戦に出場できないペナルティを承知で欠場している.怪我や家族の事情はあるが,投票で選ばれた複数のスター選手の欠場は,オールスターをトーンダウンさせるものだった.,話をNFLのオールスターに移す.コミショナーのグッデルは,恒例となっていた,シーズン終了後のオールスターを,シーズン中に移すことを決意したようである.アロハボウルを奪われた,ハワイ州知事とホノルル市長は,嘆願書を提出しているそうだが,ハワイにはもうNFLは戻ってこないようだ.そもそも,この2つにNBAを加えたプロスポーツでは,オールスターが,何故今,輝きを失いつつあるのだろうか.ノーディフェンス,オフェンスオンリーの高得点ゲームに,確かにファンは飽き飽き来ているであろう.しかし,根本的な原因は別にあると思われる.それは,レギュラーシーズンの対戦カードである.この3つのプロスポーツにおいては,レギュラーシーズン中でも,リーグ,地区を越えて戦うカードが組まれている.東海岸のチームが,西海岸に行って対戦し,北のチームがフロリダ半島に行って試合をすることは珍しくない.オールスターは,普段叶わない,対戦,マッチアップを実現する夢の場である.その夢の場が,既にレギュラーシーズンで見れるようになってしまっている.おまけに,オフには選手の移動が激しくなり,フランチャイズプレーヤーと呼ばれる選手は少なくなってきている.,残ったMLBも,インターリーグを定常化しており,ここでも夢のカードは無くなってきている.それでも,オールスターには,各リーグのアイコン行事としてなくならないだろう.ただし,”夢”と言う文字は,じきに使うことができなくなる.