【イラン】ブレークアウト能力に関する分析
【濱田和子「イラン核兵器開発疑惑においてウラン濃縮能力が持つ意味—ブレークアウト・シナリオへの展望」『国際安全保障』第38巻第3号(2010年12発)69-71頁。】
●ブレークアウト・シナリオ:イランがNPTから脱退せずに、現存の保障措置下にある施設を用いて、秘密裏に兵器級高濃縮ウランの生産に着手し、探知される前に最低でも核爆弾1個分の必要量25kg以上を確保;1ヵ月に1度の割合で無通告査察が実施→ブレークアウト・シナリオとして許される日数は30日以下
●遠心分離機を再構成せずに、濃縮された製品を供給物質として遠心分離機に繰り返し供給して濃縮度を高める方法
●ブレークアウトを可能にし得る条件
- 濃縮度4.4%のUF6約1356kg、または濃縮度20%のUF6約181kgを供給物質として確保
- 供給物質の濃縮度が4.4%の場合は、1機あたりの分離作業量を2kgSWU近くにまで高め、すでにFEPに設置済みの8000機をフル稼働させること。もしくは、遠心分離機を15000機まで増設しフル稼働させる(イランの遠心分離機の製造能力(約140機/月)では増設には4年ほどかかると推定)
- 濃縮度が20%のUF6を180kg余り保有した場合には、遠心分離機稼働機数を8000機、もしくは3000機の場合は分離作業量2kgSWU弱を達成すること
【Fitzpatrick, “Iran's Nuclear, Chemical and Biological Capabilities - Executive Summary” 3 Feb 2011】
http://www.iiss.org/publications/strategic-dossiers/irans-nuclear-chemical-and-biological-capabilities/press-statement/
●イランがナタンズにある4000機の遠心分離機を使用し、これが最大限のアウトプットを生産し続けるとすれば、最初の核爆弾のためのHEUを生産するのに1年7ヵ月ほど要する。最初の核爆弾には、3.5%のLEUが2900kg必要(2010年末の時点で、イランはすでに保有)。2発目以降は1300kgのLEUで最低32週で兵器用HEUを生産
●HEUを兵器に使用すべく加工するのに、少なくとも6ヵ月は要する
●こうした方法によってイランが最初の核兵器を生産する場合、2年以上を要するであろう
●ブレークアウト・シナリオ:イランがNPTから脱退せずに、現存の保障措置下にある施設を用いて、秘密裏に兵器級高濃縮ウランの生産に着手し、探知される前に最低でも核爆弾1個分の必要量25kg以上を確保;1ヵ月に1度の割合で無通告査察が実施→ブレークアウト・シナリオとして許される日数は30日以下
●遠心分離機を再構成せずに、濃縮された製品を供給物質として遠心分離機に繰り返し供給して濃縮度を高める方法
●ブレークアウトを可能にし得る条件
- 濃縮度4.4%のUF6約1356kg、または濃縮度20%のUF6約181kgを供給物質として確保
- 供給物質の濃縮度が4.4%の場合は、1機あたりの分離作業量を2kgSWU近くにまで高め、すでにFEPに設置済みの8000機をフル稼働させること。もしくは、遠心分離機を15000機まで増設しフル稼働させる(イランの遠心分離機の製造能力(約140機/月)では増設には4年ほどかかると推定)
- 濃縮度が20%のUF6を180kg余り保有した場合には、遠心分離機稼働機数を8000機、もしくは3000機の場合は分離作業量2kgSWU弱を達成すること
【Fitzpatrick, “Iran's Nuclear, Chemical and Biological Capabilities - Executive Summary” 3 Feb 2011】
http://www.iiss.org/publications/strategic-dossiers/irans-nuclear-chemical-and-biological-capabilities/press-statement/
●イランがナタンズにある4000機の遠心分離機を使用し、これが最大限のアウトプットを生産し続けるとすれば、最初の核爆弾のためのHEUを生産するのに1年7ヵ月ほど要する。最初の核爆弾には、3.5%のLEUが2900kg必要(2010年末の時点で、イランはすでに保有)。2発目以降は1300kgのLEUで最低32週で兵器用HEUを生産
●HEUを兵器に使用すべく加工するのに、少なくとも6ヵ月は要する
●こうした方法によってイランが最初の核兵器を生産する場合、2年以上を要するであろう