(ジェフHPより)
いつものジェフは「内容で勝って勝負で負ける」みたいな展開が多いのですが、今節に限っては「内容で負けて勝負で勝った」という試合。
というのも小森の決定力が尋常ではないから。
もちろん、1点目は精度の高い田中のクロスがあったとはいえ、そうそう簡単にワンタッチで決められるものではない。
2点目もこぼれ球をワンタッチでディフェンダーの間をスルスルと抜けての得点。
そしてここ3試合で明確になったのは、トップ下が風間であろうと、横山であろうと、ドゥドゥであろうと、しっかり結果を残してしまう小森の抜きん出た能力です。
やはり、サッカークラブにおいては「ストライカーに最もお金をかけるべき」というセオリーは生きているのですね。つまり最も優秀な人材がストライカーであるべきなんです。そしてジェフには運良く小森という逸材が来てくれた(スカウトの目の確かさにも感謝)。
例えば、アルゼンチンでは「サッカー選手はみんなストライカーしか目指さない」といいます。ストライカーではないアルゼンチン選手は、みんな仕方なく他のポジションをやってるだけ、なのです。アルゼンチンでは、子供の頃からひたすらストライカーになるべく切磋琢磨しているからこそ、メッシやマラドーナなどの不世出のストライカーが登場するんですね。
メッシは、13歳の時にバルセロナにスカウトされましたが、すでにバルセロナがスカウトした時点で、彼のテクニックは完成していた、といいます(詳細は以下)。
そんなわけで、今節の小森はヒーローというよりもメシアというべき存在でした。やはり、難しい試合で勝ち切ってこそ、強いチームの証明なので、小森という存在が何よりも重要だということを知らしめたアウェイの愛媛戦でした。