生観戦:パワーはテクニックに勝る「井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス」 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

井岡一翔推しの私としては残念な結果になってしまいましたが、井岡流は12ラウンドを通じて貫き通してくれたと思います。

 

 

両国国技館は、おおよそ6割ぐらいの入りか(実際には4,235人/11,000人だったらしい)。大田区体育館でもそれほどお客さんの入りは多くはなかった井岡戦。

 

 

今回は両国国技館ということだし、前座もタイトル戦があるわけでもなく、お客さんの入りを心配しましたが、統一戦ということもあってか、私の予想以上にお客さんが入ったという印象。

 

 

私は井上尚弥や村田諒太の時と同じ価格帯、33,000円の席を確保しましたが、井岡の場合は一番近い1階のアリーナ席での観戦になりました。

 

 

実戦観戦した感じでは、三人のジャッジの採点(120対108、117対111、116対112)のうち、116対112ぐらいの差ではないかと思ったのですが、フルマークをつけるジャッジもいて完敗。

 

 

井岡は、得意のディフェンスで相手のパンチを巧妙に避けていたのですが、相手の勢いが強すぎて軽いながらも何度も被弾していたので、その辺りが採点に影響したか。髪型もストレートになって、パンチ浴びるたびに髪の毛がヒラヒラするので、印象も悪い。これでポイントも相当失ったのではないか、と勘繰ってしまいます。

 

 

井岡は、何度もボディーパンチをマルティネスのレバーに当てていて、その際はマルティネスも怯んで結構下がっていたのですが、タフなのかダメージの回避が上手いのか、しばらく経つとしっかり回復していたよう。本来あれだけボディー当てられたら、後半戦で体力消耗して、勢いが衰えるはずなのですが、12ラウンド通じて、勢いは衰えず、マルティネスのタフブリも相当なもの。

 

 

そしてなんと言ってもマルティネスの多彩で強力なパンチ。井岡と階級が違うのではないか、というぐらいのパンチの威力で、井岡がこれだけ被弾するのも初めてと言ってもいいのではないか。

 

 

今後の進退について、井岡がどう判断するか、はわかりませんが、これだけ基礎的なパワーに差がある以上、再戦しても難しいように感じてしまいます。今回の試合は、寺地vs京口でも感じたと同じで、テクニックだけではダメで、やはりボクシングはパンチがないとキツイなあ、ということ。

 

「真剣勝負のボクシングは美しい」と前座のバンタム級ランカー堤星也が試合後に言ってましたが、負けても井岡のボクシングは美しかった。

 

 

とりあえず井岡選手にはお疲れ様ですと言いたい。井岡一翔は、生ける芸術としてのボクサーであって、まさにボクシング界の至宝です。

 

【サッカーファンとしての追記】

マルティネスは、愛称が「プーマ(PUMA)」でマラドーナが履いていたシューズブランド。

 

 

しかもボカ・ジュニオールズの旗がマルティネス入場時にはためいていて、

 

 

ブエノスアイレスのボカサポーター(つまりマラドーナサポーター)登場!!、という感じが印象的でした(ブエノスアイレスのボンボネーラ行ってみたい)。