ユン監督が試合後のインタビューでちょっと涙ぐんでいたのが印象的でした。
それぐらい今日の試合は重要だっと思います。大分戦の逆転負けは間違いなく監督の采配ミスであって選手たちのせいではありません。ユン監督が大分戦の反省を踏まえ、そして上位の新潟戦を踏まえ、少ない時間でしっかり準備してきた様子が試合を通じてよくわかります。
そして、その準備をちゃんと選手たちが受け止め、誰一人としてサボらず、全員が一人一人の役割を貫徹しての勝利。まさにWIN BY ALL!
バルサ型の新潟は、J2のメッシ本田至恩を擁したホーム負けなしという強敵。
まずはカピタン鈴木の負傷以降のフォーメーション442で試合に入る。
ユン監督1年目のときのスペース重視のサッカーで、ネガティブトランジションではしっかりプレスをかけてカウンターを回避しつつ、後ろで構えて視野を確保し、相手ボールをしっかり網にからめとっていく。網に穴が開かないよう、選手全員、とくにブワニカと櫻川が前線で魚を追い込んでいく様子が芸術的。
ファウルをもらえば、田口の精密なキックでゴール前にボールを放り込み、練りに練られた選手のポジションと動きによって、想定通りのゴール。今節は西久保のボールをうまく上からしっかりカバーしたシュートという、ルーキーらしからぬ落ち着いたプレーがゴールに結びつきます(ふつうは焦ってふかしてしまう)。
後半は、大分戦の反省も含め、早めの修正。選手たちの動きを節約しつつ、失点回避のために3421にフォーメンションチェンジし、点差をつけて以降は541で網に入ってくる相手をからめとって確実にはじき出す。
今節特に目立ったのは櫻川。ポストプレーではポストになるだけでなく、しっかりキープして明確な意図をもったパスができるようにまで成長。
守備時ではブワニカと連動して、後半はワントップで相手を追い込むファーストディフェンスを敢行。
彼にとってもっとも重要な仕事であるゴールでは、秋山のシュートに対してしっかり準備してヒールシュート。
このまま成長してくれれば、彼が目指しているであろう日本代表の「ルカク」みたいな存在になれるかもしれません。櫻川が日本代表のユニフォームを着てワントップで堂々と構える姿を見てみたいです。