大阪船場、淀屋橋の地焼き鰻の老舗「柴藤」 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

 

 

江戸時代からの大阪の中心ともいえる船場のさらに中心の淀屋橋にある、地焼きの本家にお伺いしました。

 



■料理・味
「当店の名物」と謳う大阪マムシ「桜」5,600円選択。「一匹分はどのランクですか?」と尋ねたところ、1匹ちょっとのボリュームというこちら「桜」をお勧めしていただきました。そして本日のうなぎは、宮崎産の新仔鰻だということで、食べる前から食欲過剰状況に。

 



店員の方に伺ったところ、大阪でも関東風の蒸す鰻が多く、地焼きの店は最近希少になってきたといいます。中でもココは徳川吉宗の時代(享保)から続く地焼きの店で「マムシ」というご飯の間に鰻をまぶした方式こそが、一番うなぎを美味しくいただく方法だとして、オリジナルの方法を今でも忠実に守っているそうです。

 



いつものように、長い時間待ち続けてマムシが登場。

 

 

一匹以上使っているといいつつ、うなぎで表面がうまっているわけではありません。ご飯の中にも鰻がインクルードされているので、見た目は思ったほどゴージャスではないのです。

 



そしてお味はというと、予想以上にうなぎの水分が飛んだ感じで、ふんわり感があまりありません。多分あえて水分を飛ばして鰻の旨味が充満するように焼いているのかもしれません。しかも地焼きならではのパリッとした食感もあまり感じられません。

 



中にも鰻があるので、表面のうなぎと合わせて混ぜ合わせながら食べる形だから、名古屋のひつまぶしにも近い食べ方になっています。

 



タレの方は、あっさり系で、全体的に上品な感じになっており、古き良き大阪の洗練を体現しているのかもしれません。

 



以上、昔ながらの本当の地焼きというのは、こんな調理法なのかもしれませんが、個人的にはあまり好みなタイプではありませんでした。

■サービス・雰囲気
お食事処が2階になっていてエレベータで上がります。席はテーブルのみ。ビルそのものが全てお店になっていて3階以上は座敷などもあり、宴会等もできる造りになっています(HP参照)。

 



さすがの老舗で、あらゆる点で目配りが届いているお店。おしぼりなんかも何気におしゃれにデザインされていているし、湯呑みや楊枝入れなどもセンス良い。楊枝は「歯科医がすすめる楊枝」なるものを使っているなど、この辺りも面白い。

 



以上、個人的な好みの鰻ではありませんでしたが、大阪ならではの老舗の雰囲気と料理を味わうにはいいかもしれません。