ツール・ド・フランス第15ステージ:イネオス時代終焉の歴史的ステージでした | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

コロナ禍の今年のツール・ド・フランス。

 

 

とうとう、第15ステージをもって、イネオスのエース、ベルナルがマイヨジョーヌのログリッチから8分以上遅れ、マイヨジョーヌ戦線から脱落。

 

リヨンとジュネーヴに挟まれたジュラ山脈コロンビエール峠での戦い=第15ステージは、8年間続いたイネオス・スカイの覇権が終焉した歴史的瞬間となったのです。

 

2012年のウイギンス優勝以来、ヴィンツエンツオ・ニバリを間に挟んで、クリス・フルームからゲラント・トーマス、そして昨年のベルナルと、ずっとマイヨジョーヌをキープしていたものの 、今年はアルプス3連戦を迎える前にイネオスの戦いは終了してしまいました。

 

イネオスも月曜日には敗北宣言を出したということですから、これからはユンボ・ヴィスマの時代、またはスロベニア人の時代が続くのかもしれません。

 

それにしても解説の栗村さん指摘の通り、機材の進歩に道路環境や選手の能力が追いつかず、落車が増えて裸同然で40キロ以上の速度で走っている選手たちは、ますます危険と表裏一体の状況。

 

このままでいくとボクシング以上に危険なスポーツになってしまうかもしれません。

 

今後も競技が継続できるよう、走行スピードを意図的に落とすようなルール改正やデインジャラスゾーンでのニュートラルカーの介入、危険な下りは回避するか、追い越し禁止ルールの適用など、あらゆる方策を取らないとどんどんつまらなくなってしまいます。

 

すでに今回のツールでは、

総合上位の実力を持つロマン・バルデ、セルジオ・イギータ、ポッツオビーボ、ファビオ・アル、イルヌル・ザッカリン、

ステージ優勝の実力を持つ、ジャコモ・ニッツオーロ、バウケ・モレンマ、デゲンコルブなどの有力選手が続々リタイア。

 

ほとんどが落車による大怪我で競技続行できなくなってしまったんです。

 

骨折は当たり前で、骨折していても競技をやめない強者もいるプロ選手ですが、骨折が当たり前にならなくなるようなスポーツになってほしい。そのためには走行速度が遅くなっても仕方ないかなと思います。