なぜアルトゥールは放出されたのか(バルサ生え抜きとの違いとは) | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

FCバルセロナに所属するブラジル代表、アルトゥールのユヴェントスへの移籍が決定。

 

私含め、全世界のバルセロニスタが間違いなく「アルトゥールは、バルセロナの未来を担う逸材であり、シャビ2世に違いない」と思っていたが、なんとボスニア代表の30歳ピアニッチとの交換トレードで放出決定。

 

これは明らかにピアニッチが欲しいからではなく「アルトゥールがバルセロナのサッカーにマッチしない」という結論がフロントによって決断されたからに違いない。

 

一体、アルトゥールの何が問題なのか?

 

昨日(7月6日早朝)のビジャレアルVSバルセロナの試合での、セルジ・ロベルトやリキ・プッチの動きに注視してテレビ観戦して改めて納得。バルサ生え抜きとアルトゥールとの違いは

 

「縦への推進力」

 

特にセルジ・ロベルトは生粋の生え抜きであり、本来の右インテリオール以外にも右サイドバックやアンカー、今節の左インテリオールまで、バルサ流のサッカーを完全習得したプレイヤー。彼は、縦にまずドリブルし、そしてパスをする。縦のスペースがなければパスを散らしてゲームコントロール。

 

これは、次代を担う同じ生え抜きのリキ・プッチも全く同じ。まず縦に仕掛ける。仕掛けられなければパスを選択。これが完全に身体に染みついている。

 

バルセロナはただポゼッションを上げてボール回ししているだけではない。最優先の選択肢は、実は縦への推進力だ。


縦にスペースがあればブスケッツやピケでさえ、まずはドリブルでスペースをとりにいく。

 

「まずは縦、そして横か後ろ」

 

こういう判断。その権化が同じ生え抜きのメッシで、スペースがなくても強引に縦へのドリブルを仕掛ける。

 

実はバルセロナに根付いた戦術は、まず縦への打開であり、そのためのボール回しであって、ボール回し=ティキタカが目的ではない。

 

一方のアルトゥールは、パスは抜群に上手い。バルサのボール回しに全く違和感なくバルサの一員としてきれいにパス回しができる。

 

ところが彼には縦への推進力が決定的に欠けている。メッシほどの強引さはなくても、第一優先は「縦」だ。

 

今節のビジャレアル戦でのバルサ生え抜きたちのプレーを観て、何がアルトゥールに欠けているのか?改めて再認識した。

 

*セルジ・ロベルトの重要性を最認識(フットボールチャンネルより)