銀座 天ぷら近藤 天ぷらでしか味わえない食材の美味さ | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

久しぶりの4度目の訪問です。ご主人は相変わらずの健在で恐れ入りました。超有名店ですが、決して奢らず、楽しそうにお客さんと話す、にこやかなご主人の姿がとても好印象なお店です。

●料理・味
3名で伺い、一番安い13,000円の藤コースを選び、名物のサツマイモを加えて飲み物込みで計49,170円でした。値段の違いは食材の違い。どんな素材でも料理人は変わらないので高い店は遠慮せずに安いコースを選ぶのが良い。もちろん、お金に余裕があれば高いコースも可。

それにしても、最初に出てきたエビの天ぷら。2種類の揚げ方を微妙に変えています。最初はふっくら、あとはしっかり揚げて2度楽しめる。

しかも海老のこの香りと食感・味わいは、天ぷらという調理法でしか、できないんじゃないか。食材に膜を張って食材そのものの旨みを逃さず、高温と低温を柔軟に使い分け、見事に食材に熱を加える。この技がこの食感と味を生み出すのですね。



これは野菜も然りで、野菜そのもののクオリティーももちろん高いんでしょうが、食材の芯まで均一に熱が入っている。天ぷらでしかあり得ない抜群の仕立て。



野菜を生で食べるのか、煮て食べるのか、焼いて食べるのか、いやいや薄い衣で膜を張って揚げるのが一番美味いに決まっているじゃないですか、と野菜たちが主張しているよう。



しかも春の野菜(ふきのとう、ゼンマイ)は天ぷらにぴったりですね。そして椎茸やアスパラにサツマイモ。このサツマイモのホクホク感は天ぷらでしか、というか近藤でしか、出せないのではないか。

ホクホクとしたキスはもちろん



定番の穴子はしっかり揚げて、さくっとした食感がたまりません。

そして最後のかき揚げは、小柱たっぷりで贅沢な逸品でしめる。天茶、天定、天丼のいずれかで味わいます。



油も質が良いので、これだけ天ぷら食べても胃がもたれること一切なし。この辺りはどの高級天ぷら屋も共通か。

●サービス・雰囲気
こちらに移転してからは、明るい店内で、L字型にカウンターが並び、この状況にして満席状態。近藤さんを取り巻く弟子の方の野菜や魚を調理する様子もよくみることができて楽しい。

3名のホールスタッフがこまめに動いて飲み物やお会計などを手際よく調整します。

とは言ってもやはりご主人のあげている姿が1番のこの店の演出ですね。

また違う季節にお伺いしたいと思います。