デオンテイの一発で勝負を決める右ストレートは不発。
タイソン・ヒューリーの見事な作戦勝ちとその作戦遂行のためのトレーニングが見事に花開いたのかもしれない。それにしてもヒューリーのインテリジェンスには脱帽で、近い将来ジョシュアを破ってヘビー級を統一するのは間違いないかもしれない。
デオンテイは、KO負けも覚悟でパンチをブンブン振り回してヒューリーの作戦を撹乱すべきだった。
とっても残念。
パンチのある選手を止めるには、勇敢に前に出て相手のパンチを殺しつつ先手を取る作戦は、過去に奇しくも当日リングに登場したイヴェンダー・ホリフィールドとマイク・タイソンの対決でも効果は証明済。
恐怖心で相手を圧倒する王者マイク・タイソンに対し、果敢に踏み込んでパンチを打ち込むホリフィールドの勇気がタイソンの強烈なパンチを封じ込め、試合を優位に進めてタイトル奪取。
あの再現のよう。
タイソン・ヒューリーは強力な左ジャブ(というか左ストレート)で、先手を打ち、時節右を打ち込んで見事にテンプル命中。
これ以後、すっかり調子を落としてしまったワイルダーがギブアップするのは時間の問題でした。
とても残念ですが、デオンテイは「一切、言い訳は言わない。相手が強かった」と、コメントも流石の一流の男。
ワイルダーには必ず復活してチャンピオンに返り咲いてほしい。
そして、アンソニー・ジョシュア戦に勝って真の統一チャンピオンになるであろう、ヒューリーに打ち勝ってほしい。
デオンテイファンとしては本当に残念な結果でしたが、順当な負けではありました。