勝敗は選手の能力だけではない 勝負を分けた第10ステージ ツール・ド・フランス | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

遅ればせながら運命の第10ステージをTV観戦終了。

選手の力ではなく、チーム総合力の差が総合争いの決定打となったのは、自転車レースの真骨頂。もちろん今後の行く末は「神のみぞ知る」だが、イネオスのダブルエースの勝率がこのステージで劇的に上がったのは間違いない。

翌日第11ステージのゲストのフローラン・ダバディさんによれば、イノー以来のフランス人優勝の可能性のあったピノー選手の決定的な遅れにフランス中が落ち込んでいるという。

ドゥクーニックやイネオスは事前にチームカーが先行し、風速計でコースの横風の予測をしたり、道が狭くなって、危険になることを完全に予想していたわけで、この作業を怠ったピノーのグルパマFDJ、フグルサングのアスタナ、リッチー・ポートのトレックなど、総合争いのライバル達との大きな差を産んだ。

この調子でいけば、旧チームスカイのイネオスが5連勝。選手個々の能力はもちろん、チーム力で大きな差がつくのが自転車競技の世界。

特にグランツールは21日間と長期間で、ミスをしたものが脱落する生き残りレース。チーム力の差が勝利の可能性を大きく左右する。

まさにそれを象徴するステージでした。


(ツールドフランスHPより:懐かしの2CV!)