遅ればせながら運命の第10ステージをTV観戦終了。
選手の力ではなく、チーム総合力の差が総合争いの決定打となったのは、自転車レースの真骨頂。もちろん今後の行く末は「神のみぞ知る」だが、イネオスのダブルエースの勝率がこのステージで劇的に上がったのは間違いない。
翌日第11ステージのゲストのフローラン・ダバディさんによれば、イノー以来のフランス人優勝の可能性のあったピノー選手の決定的な遅れにフランス中が落ち込んでいるという。
ドゥクーニックやイネオスは事前にチームカーが先行し、風速計でコースの横風の予測をしたり、道が狭くなって、危険になることを完全に予想していたわけで、この作業を怠ったピノーのグルパマFDJ、フグルサングのアスタナ、リッチー・ポートのトレックなど、総合争いのライバル達との大きな差を産んだ。
この調子でいけば、旧チームスカイのイネオスが5連勝。選手個々の能力はもちろん、チーム力で大きな差がつくのが自転車競技の世界。
特にグランツールは21日間と長期間で、ミスをしたものが脱落する生き残りレース。チーム力の差が勝利の可能性を大きく左右する。
まさにそれを象徴するステージでした。
(ツールドフランスHPより:懐かしの2CV!)