資産の目減りを最小限にするには その2 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

続き。

資産の目減りを最小限にする為に私は以下の原則で運用を考えています。

◼️ひたすら分散し積立してリスクを減らす
運用コストの安いインデックス系の投信(原則、販売手数料無料で信託報酬0.5%以内)を利用し、ひたすら分散ひたすら積立で分散投資します。投資の常識ですが。。。0.5%の信託報酬=手数料であれば、仮に2%運用で差引1.5%となります。

*1,000万円で30年運用(年複利) → 2%で1,811万円 →1.5%で1,563万円(248万円減)とあまり目減りしません。20%税引き後では1,250万円と250万円の利益となります。

最近は債権も株もリートもみんな同じような動きをしますので「どのタイミングで投資したら良いか」も誰にもわからないので、時間も組み合わせて「タイミングのリスクを軽減」したうえで「短期投資は誰にもわからない。でも長期投資は必ず効果あり」という原則に基づき、運用します。

この場合、リーマンショックのような大暴落が起きても絶対売らないことです。ひたすらどんな時期も積立分散するのみ。組み替えは年に1回ぐらいでいいのではないでしょうか?「その1」で紹介した「マイインデックス」のツールを活用してポートフォリオの見直しをしてみてください。そして自分で運用する際は豊富な金融商品を取り扱う楽天証券やSBI証券などのネット証券が便利です。

個人運用に自信がない人は年間資産額2%程度の資産管理手数料ベース(IFA業者1%程度+投信費用1%程度)でIFA業者=Independent Financial Advisor(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)に依頼するのも方法です(IFA業者分売買の手数料ベース1%程度でも契約可能)。IFA業者の場合、管理報酬ベースでの運用も可能なので、顧客の資産が増えるほど業者も儲かる仕組みとなり、業者と顧客との利益相反がないのです。

どうしても既存の金融業者(証券、銀行など)は売り買いの手数料稼ぎやむやみに手数料の高い(=リスクの高い)金融商品誘導の体質がまだまだ残っているし(※1)、短期で担当者も変わるし、しくみ上どんなに誠実な金融業者の営業マンでもノルマがあるし、かつ投資家と利益相反(※2)する以上、難しい。

※1:既存金融業者=「①動かさないと儲からない」「②手数料が高くないと儲からない」

※2:利益相反=営業マンは売買を繰り返した方が儲かる。手数料の高い金融商品の方が儲かる。投資家は売買を繰り返すことで儲かる場合もあるが損する場合もあり、かつ長期投資に頻繁な売買は無用。手数料の高い金融商品は損した時の痛み=損失額が大きい。したがって営業マンと長期投資家(=我々)の利益は一致しない=利益相反。ただし最近は既存の金融業者も預かり資産重視という方向に向かっているので今後変わってくる可能性はあります。また「ゆうちょ」で問題になったように、担当者がよくわかっていない業者から買うのも危険だと思います。

IFA業者の場合、4%以上の利回りで運用してくれれば、2%の利回りを確保できるというものです。逆にいうと2%未満の運用では逆に「委託するだけ損する」ということにもなります。

個人で2%運用できる自信がなければ、IFA業者に委託するのも有効な方法だと思います。実際リーマンショックのようなことが起きた時に売ってしまう人が多く、年2%で運用できてる個人投資家は少ないらしい。またIFA業者は個人で売買できない金融商品も取り扱い可能なので、その点運用できるバリエーションは多くなります。

◼️日本経済新聞や日経ビジネス中心に記事含め経済関係記事の通読など経済状況はしっかり把握しておく
退職するとビジネス感覚や生の情報はなくなってしまいますが少しでもその感覚を維持しないとマーケットの動向も把握できなくなってしまいます。特に自分で運用する場合は必須です。

◼️毎月1回必ず全体の資産状況を確認する
自分の資産を毎月チェックするだけで、内外の株式や債券市場など、マーケットの動きが時系列で肌感覚で身につきます。

以上、運用に自信がなければIFA業者、自分で運用できて暴落時に我慢できるんであれば個人投資、現金だけではインフレリスクを背負うので、どちらかの選択かなと思います。