欧風邸宅で本格フレンチのランチ 飯田橋「ソンブルイユ」 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

エメヴィベールと称するお店は、かつては恵比寿、麹町及び銀座の交詢社ビル、そしてカフェが、日本橋室町にありましたが、カフェ以外全て閉店してしまい非常に残念。

ですが、なんと飯田橋でしかも一軒家スタイルでソンブレイユという名前で2017年に復活していたのですね。と言う事でまずはお得な平日ランチに伺ってきました。

エメヴィベール時代からの建物含めたヨーロッパの王道を行くレストランのコンセプトはしっかり維持されており、この世界観が好きな人にとってはここは唯一無比なレストランなのではないでしょうか。



●料理と味
2名ともコースの税抜8,000円のコース選択。これにガス入りミネラルウオーター1本で2万円ちょっとでした。サービス料は10%です。

チーズもコースについたフルコースでフルボリュームなので、旧エメヴィベール同様ルクセンブルグのパンは抑えめにした方がいいかも。

具体的には以下の通り。
アミューズ→前菜→スープ→魚メイン→お口直し→お肉メイン→チーズ→アヴァンデセール→グランデセール→ミニャルディーズ(ワゴンで食べ放題です!!)

前菜は若月シェフのスペシャリテというフォワグラのコンフィ黒イチヂクのチャツネ。こちらは、ソースを綺麗にデザインした上にランド産鴨のフォワグラのコンフィ。フォワグラがまるであん肝のようになっていて、口の中で程よく溶けてなおかつフォワグラの旨味がぎゅっと凝縮しているような料理。このフォワグラに塩や胡椒やチャツネのソースで味わうのです。



お魚のメインは天然ヒラメ。ひっかり蒸してほくほくとなった白身に温かいスープをかける。帆立貝やアーティチョークと合わせて、貝類の旨味を感じられる逸品。



お肉のメインは、ほろほろ鳥とフォワグラのパイ包み。フォワグラの味よりもラヴィゴットソースの酸味がアクセントになった料理。これはかなりのボリュームで最後のメインでこの料理を食べられるように調整しておいた方が良いかも。パイのサクッとした食感とともに旨味が閉じ込められたジューシーなお肉を濃厚なソースとともにいただきます。





料理は全般的に味がしっかりしたタイプの料理が多く、特に連れが食べたフォワグラポワレはその印象が強し。やはりクラシックなフランス料理は、ソースや味付けをしっかりさせるのが王道なのかなと改めて思った次第でした。

この手のコースでは通常オプション扱いのチーズも含まれており、青カビ・白カビにハードタイプからウオッシュタイプまで一通りチーズが供されます。今回は仕事の関係でノンアルコールにしましたが、やはりチーズがあるとワインは飲みたくなりますね。



グランデセールの赤い果実のフイユテ(パイ)は、もパイ生地を使ったベリー系のデザートで、フランボワーズアイスの冷たい食感と木苺等のベリーの酸味の食感とサブレのようなサクッとした食感が合わさったデザート。ジャクソン・ポロックの絵画のように絵の具をランダムにキャンパスに飛び散らしたようなちょっと興味深いお皿の盛り付けです。



最後のお茶菓子のワゴンの段階ではお腹いっぱいで殆ど食べられないので、マカロンとちょっとだけプラスアルファで頂戴しました。



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お皿はリモージュのレオナールに、カトラリーはクリストフルと食器類も本格フレンチ全開でした。






●サービス・雰囲気
麹町のエメヴィベールと比べると一回り大きな一軒家レストラン。正面玄関お階段を上がると、扉は開いており、そのまま予約をしていることを告げると、大きな待合室に通されます。



天気も良かったので、食事前に庭園を見させていただき、ちょうどレストラン名となっているソンブルイユ(バラの品種の一つ)が満開でした。



そしてダイニングに通していただくと太陽光が明るく照らし、テーブルの間隔も広くて、とても気持ち良い空間。



フランスのシャトーに招待されて食事をしているような雰囲気です。

接客の方も、提案案内から部屋の説明から、食事の説明から、皆さん懇切丁寧でしっかりした方ばかり。ただしドリンクのサーヴについては、もうちょっと早めの方が良いかもしれません。

ただし、この環境とこのレベルの料理で、ランチとはいえ、ノンアルとはいえ、一人1万円で楽しめるのはリーズナブルではないかと思います。この下の6,000円のコースでしたら、多分8,000円ぐらい是非ともまたお伺いしたいフランス料理店です。