幸福の資本論 橘玲著 読了 | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

幸福を実現するとは、いかなることか?そのための基盤として重要なのが以下の3つ。

まずはエコノミックインディペンデンス。つまり経済的自立だ。お金のことを心配しなくなるまでお金や不動産などの資産を蓄積することだ。つまりいつ仕事を辞めても良い状況にしておくこと。

次は、本書で人的資本と呼んでいるお金を稼ぐ能力。資産がなくても自分にお金を稼ぐ能力があれば、資産は不要だ。

そして最後は社会資本と呼ばれる人間関係。
これは上の二つがそれなりに備わった上でないと意味がない。生きていける条件が上の二つで、この二つの上に乗っかってるのが社会資本。

まあ、上座部仏教のサンガのように金融資産ゼロ、人的資本ゼロで社会資本オンリーでも生きていける世界はあるが。。

いずれにしても、この3条件が整うことにより、幸せの基盤が成り立つという理屈だ。

以上内容は、一通りを橘氏の著作を通読しているとよく腑に落ちる。


過去の記事「幸福の条件」でも書いたが、自分の考えとは経済的自立=エコノミックインディペンデンスと安定した人間関係=社会資本とで一致しているものの、「健康」という視点は橘氏には欠落している。

一方で橘氏のいう人的資本は、経済的自立がベースにあれば、人的資本は自分の社会資本の補完機能や、自己実現という 目的のためのツールに過ぎないのではないかと思っている。

自分の人生観としては、他者からの感謝や社会資本のツールとして人的資本の場としての仕事は重要に感じているが、それ以上でもそれ以下でもない。