未来国家ブータン 高野秀行著 読了 | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

発展途上国なんだけど、実は結構先進的な部分もある国がブータンという印象。他の発展途上国とはだいぶ趣の異なる国。何より国王が非常に現場主義で優秀。80万人という小国であることも手伝って、国の隅々まで水戸黄門のように歩き回り、国民の意見を聞いて回るというのも素晴らしい。彼のお父さんから全く違う国家になったというから、2代続いた明君が、ブータンという特殊な国を形作っていると言えるだろう。


宗教や伝統文化・自然環境を守りながら、いかに西洋文明のいいところを汲み取っていい国にしていこうか?思考錯誤してるというのがブータンという国。

高野さん自身は、雪男を探すのが目的なんですが、雪男を探しつつ、ちゃんと現実のブータンも描いているところがさすがです。